第2話 元通りは突然に

「ねぇねぇニャオミちゃーん、早くこっちに来ニャよー」


 入り口で止まっている私を手招きするララ。これが本当の招き猫なのか。とりあえず私はララの元に向かった。

 あ、部屋が宇宙っぽくなっても普通に歩けるんだ。浮いているララに近づき、私は彼女をモフモフ。


「♪」


 ララは幸せそうに目を細めた。すごい力を発揮しても、かわいいララに変わりはなかった。


「もー、この子は。驚かさないでよねー」


 フワフワなララを抱っこした。すると、


「ニャン♪」

「あ、あれっ?」


 私の部屋が元に戻った。


「ニャーン」


 そしてララは、もう人間の言葉を発しなかった。やはり猫は気まぐれだった。

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