第8話 ~そうくんとの出会い~

 大学1年生の冬休み、私は、一年間の編入への勉強が終わり、ひと段落がついた。私は、昔から父がある神社で奉仕をしていたので、巫女さんに憧れがあった。

 私が通っている茶道の生徒に神社の娘さんがいた。その娘さんに巫女をやらないかと言われ、私は巫女をやることになった。


 2020年の正月私は、神社で巫女をすることになった。

徐夜祭で、神主さんをまじかで初めて見た。その中に、ひときわ背が高くて、かっこいい神主さんがいた。私は、その時、見とれてしまった。


神社でのご奉仕はとても寒かったが、参拝の方が、

「ありがとうございました。」

と、言ってくださって、心が本当に清らかになった。


打ち上げ会も参加したが、その方とは、連絡を取らずに終わってしまった。

私は、あきらめきれなかった。Facebookで顔だけで探し、フォローをした。

あちらから、

「フォローありがとうございます。そうといいます。正月はありがとうございました。」

「こちらこそ勝手にフォローしてしまってすみません。よろしくお願いします。」

「あなたは、天使のようです。」

「そんなこと言っていただけるなんて嬉しいです。ありがとうございます。」

「今度、よろしければ、ごはん一緒に行きませんか?」

「はい!ぜひ、行かせてください!」

と、私たちは会うことになった。

「あかりさんの好きな食べ物は何ですか?」

「私は、ハヤシライスが好きです。」

「わかりました。」

そして、数日後。


浅草にあるChanbowというお店で、待ち合わせをした。

そうくんとの出会いはここが初めてだった。

社務を終わらせてきたそうくんは、遅れて入ってきた。

私は、とてもオシャレなお店で、先に待っていた。

「こんばんはー。初めまして。そうです。」

「こんばんは。あかりです。」

そして、私は門限があったので、30分のみで話し合ったり、マスターがとってもおいしいハヤシライスを用意してくださっていたものをいただいた。


お互いに共通点があった。

野球をしていたり、カラオケが好きだったり、とにかくギャップで私は惚れていた。あの、神主さんが目の前にいると考えると、本当に魅力的で、新鮮だった。

そうくんに、私がごえもんという、ミニチュアシュナウザーを飼っているというと、そうくんも実家で飼っていると聞いたのでそこでも話があった。

そして、

「ごえもんの散歩は、いつも自由な時間にできるから、毎日散歩しない?」

と言ったところ、

「うん!ぜひ行きたい!」

と言って毎日ごえもんの散歩にいくことになった。


毎日、散歩をしていくうちに、ひかれあっていくのが分かった。










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