第4話 私が高校生の頃
私は、大学への内部進学を狙うため、高校での勉強を頑張っていた。私は、効率が悪く、英語の教科書を隅から隅まで覚えていたほど。
私は、ソフトボール部に所属していた。小学校は、野球を6年間、中学から野球は、クラブチームに入っていた。高校3年間は、ソフトボールのみをやっていた。
高校2年生の1学期の中間テスト。私は、思っていたよりも点数が伸びず、成績表を見た父は、
「このままじゃだめだよ。もっと勉強しなきゃ。周りの子はもっといい子がいるんんだから。」
と、私は毎日欠かさず、勉強をしていたにも関わらず、厳しい一言だった。私は、泣いた。頑張っているのに、もっと頑張れといわれ、悲しくなった。認めてくれないんだなと。
「もっと頑張らなくちゃ。」私は、どうにか部活動と両立しながら、次の期末考査は絶対にいい成績をとることを決心した。父が怒らないためにも、必死に勉強を続けていった。
部活動では、私は、言ってしまうと真面目な方であったため、しっかりと練習にもてを抜かずに、中学からやっていたピッチャーの練習を日々やっていた。中には、真面目ではない部員もいた。高校2年生のこの時期は、夏で3年生が抜けてしまうので、監督が、
「お前らは、このままじゃだめだぞ。ソフトボールに対する感謝の気持ちがなってない。」
と言われ、草むしりをさせられた。
真面目にやっていた人たちもいたのに、連帯責任で草むしりをすることになってしまった。一週間ほど練習しない日が続いた。
私は、このままじゃいけないと、部員9人を集めて、こういった。
「このままじゃ、3年生も抜けた後、チームまとまらないよ。もうちょっと真剣にやろうよ。」
ほかの部員たちは、
「あかりは、ピッチャーだからわからないんだよつらさが。もうほっといて。」
と、言い返してきた。
私は、中学校の頃から、高校の方に呼ばれていたことがあるため、練習の辛さは、中学生から知っていた。しかも、一緒に中学からやっていた仲間は、高校は厳しいと思ったのか、まず、バトミントンに入り、しかしバトミントンの顧問から、
「このまま部活動にいても、絶対にレギュラーにはなれない。それだったら、ソフトボール部にいったほうがいいんじゃないか。」と言われたらしく、後から入ってきた。入るときは泣きながら電話で話してきて、私は大歓迎だった。しかし、いざ、部活動をはじめたら、不真面目なメンバーの方にいってしまった。
私は、このままでは、まずいと思って、中立に入ろうとして、真面目にやっいるメンバーと不真面目にやっているメンバーとの話をそれぞれにきいた。そして、不真面目なメンバーの方に、
「もう少し頑張っていかない?」
と話したところ、中学校からのメンバーであった子から
「あかりは、中立に入ろうとしてるけど、できてないから。なんで私たちが悪者みたいにならなきゃいけないの?」
と、言われてしまった。
私は、真面目な仲間もいたが、一人で抱えるには無理があった。
いい方向に行けばよいと思っていたが、そううまくはいかなかった。
そして、期末テスト期間にはいってしまった。父に散々怒られた私は、部活動のことも気になっていたが、勉強に専念しようと必死であった。体のことを全く気にしないで、徹夜を3日間した。おかげで、初日の数学では、100点をとることができた。学年順位も13位であった。友達に、
「あかり100点すごいよ!本当にすごいよ!」
と、言われたが、父の言葉がよみがえり、「このままじゃだめだ。もっとほかの教科も頑張らなければ」と思っていた。
しかし、3日間の徹夜した体は、もう限界を迎えていた。が、しかし、私は、「部活動が始まったら。あんなことを言ったんだから、責任もって体を動かさなければ」
と、そのボロボロな体で走りに行った。
家に帰ると、また勉強をするために、机に向かった。
私はテスト期間中、案の定学校を休むことになってしまった。
身も心もズタズタだった。
「もう学校に行きたくない。」
と、学校を拒否していた。しかし、親は、
「内部進学の出席日数があるから、受けるだけ残りのテスト受けてくれば?」
といってきたため、私は、残りのテストを受けに学校にいった。
私は、ほぼ名前を書くことぐらいしかできず、うつ状態であったためか、英語の回答用紙に「死にたい」とかいていた。
これを見逃さなかった担任のM先生は、三者面談をした。
私は、内容はよく覚えていませんが、酔っぱらっていたような感じで、すでに、幻聴が聞こえていた。
「今後、様子を少し見ましょう。」
と、M先生が言い、次に高校1年生でお世話になっていたI先生とも面談した。
「しっかりしろよ。」
と、背中をたたいて鼓舞してくれた。
その後、私は、悩みごとを他人に言うことが難しかったので、担任のM先生からノートをわたされた。しかし、何も書かずに終わってしまった。
部活動が始まり、私は、部活動の練習すらまともにできなかった。それくらい、体が限界を迎え、それどころではなかった。
ある日、部活動が終わり、ピッチャーのもう一人の仲間に、
「あかり、全然練習集中してないじゃん。どうしたの?一緒に頑張るって言ったじゃん。」
といってきてくれた。
そして、着替え場所には、部員全員が集まっていた。
私は、とにかく謝ることしかできなかった。
「みんなにあんなこと言ったのに、自分の体調管理がなってないせいで、本当にごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」
と、地面に顔をこすりつけるように謝った。「自分が一番ピッチャーとしてできていないのに、なんであんなことをいってしまったのだろう、本当に申し訳ない。」
そんな気持ちでいっぱいだった。
その時、顧問の先生が来た。
「お前ら、こんな時間まで何してんだ。はやく帰りなさい。」
「私が全部悪いんです。」
私は、そう言った。
ピッチャー仲間と、もう一人私のために残ってくれた。
顧問は、
「何があったの?」
と聞くと、
私は、
「全部私が悪いんです。」
ということしか言うことができなかった。それくらい、頭が回っていなかった。
顧問は、
「とりあえず、帰りなさい。落ちるなよ。」
と、ホームに落ちるなよといっているのだとわかりました。
私は、待っていてくれた2人に支えられながら、帰った。
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