ふりだしに戻る

本陣にて応戦するミーナ達。

もう大分兵が少なくなっている。

ベアドンから聖剣『火矢』を託されミーアが応戦しているが

焼石に水である。


「うおおおおおおおおおおおおお!!」


緊張に耐えきれずに机の裏から出てスシブレードに射抜かれる兵士。


「ここまでか・・・」

「全軍撤退!! 先発部隊総員本隊に帰還せよ!!」


敵の攻撃が一斉に止んで撤退を始めるスシブレーダー達。


「な、 何が・・・罠?」

「分からない・・・」


サイとミーアが顔を見合わせる。

少ししてからファウンデーション教国のスシブレーダー達がやって来た。


「・・・買ったの?」

「あぁ・・・こっちも犠牲は出したが・・・何とか・・・」

「敵さんは逃げて行ったようッスね・・・」


ゴハンとグリードがやって来た。


「バルドも勝ったってよー!!」


ウェッジが叫ぶ。


「大将、 手を貸そうか?」

「あ、 あぁ、 すまない・・・」


グリードの手を借りて立ち上がるミーア。


「それで、 如何する? 追撃するか?」

「この状況では・・・」

「ここが人間共の陣地か・・・」


アーマゲドンと手下達がふらりとやって来る。


「うわ!? ま、 魔物!?」

「ふん・・・手助けしてやったのに、 何だその言い草は・・・」

「まぁこの状況ではそういう反応になるか・・・」


手下が椅子を起こし座るアーマゲドン。


「手を貸してやる・・・と言いたいが私が手を貸して如何にかなる状況では無いな」

「悲しいがそうだろうな・・・敵にはまだスシの暗黒卿が居る

先行部隊との戦いで全滅寸前だ」

「使えんな・・・漁夫の利にもならんじゃないか・・・

もう我々は引っ込んでいようと思う」

「逃げるのか?」

「戦略的撤退だ!!」

「正直に言って戦力差が大き過ぎる・・・最後に一つ言っておこう

魔王様は既にダークネスシ帝国の連中に殺されている

連中のプロパガンダは口先だけのデタラメだ」

「まぁ今更知って居るが・・・」

「だろうな、 じゃあな、 私は行く」

「武運を祈る、 と言っておくぞ」

「じゃあな」


そう言ってアーマゲドンと手下は去って行った。


「・・・・・如何します?」

「そうだなぁ・・・進むか帰るか・・・」

「本国より伝令!!」


伝令がやって来た。


「如何した?」

「ファウンデーション教国首都イエローストーンにて戦闘が発生!!

敵はスシの暗黒卿とその部隊の模様!!」

「なんだって!?」

「ま、 回り込まれたって言うのか?!」


驚愕する一同。


「大将、 どうする? 戻るか?」

「戻るしかあるまい!! バルド隊長を呼んで来てくれ1!」

「はい!!」

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