トゥーンウィVSダースシ・ヴォルフガング&ダーク・イタマエ part1

霜が降りて凍り付いた地面を疾走するトゥーンウィ。

それを見るダーク・イタマエとヴォルフガング。


「こうまで能動的に動ける奴だったのか

プリンに守られている印象が強くて一人で動くイメージは無かったが・・・」

「"闇"の親方はやみちゃんのスシブレードは極めて強力な上に暴走しているから

単独での突入が一番効率的だと仰っていた

実現は出来なかったが、 ここで実現するとは・・・」

「・・・・・速いな、 流石に全力は出したくないんだが・・・」


ちらりとダーク・イタマエを見るヴォルフガング。


「足止めをするからその隙に頼む」

「OK」


ダーク・イタマエが次元間スシフィールドから巨大な巻き寿司を取り出し射出する。

この巻き寿司はダーク・イタマエのスシブレードの一つ。

中に大量の隠し包丁が仕込まれている!!

包丁の雨霰は死の予感を濃密に感じさせる!!


「ッ!!」


トゥーンウィはもう一つのアイスクリームを頭上で回転させる事で

上から降って来る包丁の弾幕を凍り付かせ攻撃を避けた!!


「まさか減速もせずにこれを躱すとは・・・やるな」

「おいおい、 しっかりしてくれよ」

「案ずるな」


コォォォォオオオオ、 と独特の呼吸を始めるダーク・イタマエ。


「寿司の呼吸・刃のネタ・闘剣乱舞!!」


ダーク・イタマエは地面に突き刺さった包丁を引き抜き、 素早くトゥーンウィに投擲した!!

凍り付いた包丁の弾幕を貫通しトゥーンウィに突き刺さる包丁!!


「っうううううううう!!!」


トゥーンウィは転倒したが尚も滑り続け疾走する!!


「!?」

「おいおい、 止まらないぞ?」

「まだまだこれから!!」


次々と包丁を投擲するダーク・イタマエ。

次々とトゥーンウィに突き刺さる!!


「!!」


トゥーンウィはたまらずアイスクリームをダーク・イタマエに向かって射出した!!


「ヴォルフガング」

「あぁ、 行くぞ」


ヴォルフガングはスシブレードを射出した。

そのスシブレードはバラムツ!!

全長2mにもなる大型の深海魚であり大変美味な魚として知られている!!

しかしバラムツ体内の油脂成分のほとんどを占めるワックスエステル

即ち蝋は人体では分解することができない!!

食べ過ぎにより消化できなかった脂が尻の穴からドロドロと流れ出てくる様は地獄!!

バラムツは超高速で回転し始め、 接地面はドス黒き稲妻を放つ!!

バラムツの白い身と黒く煌めく稲妻が混じったかと思うと

寿司ブレードの聖霊がバラムツの上に浮かび上がりトゥーンウィを恨めしそうに見下した!!

聖霊の姿は腐敗したドロドロに崩れたゴーレム!!

汚物の塊と形容しても差し支えの無い化け物である!!


「さてと、 これで終いだ」


巨大な腕を振り下ろす聖霊!! 危うしトゥーンウィ!!

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