ヴォルフガングと愉快な仲間達

オクトパス・レッグが倒されている頃、 ヴォルフガングが駐屯しているヒノモト城では

ダースシ・ヴォルフガングが自身のスシトルーパー3人を集めた会議がされていた。


「んじゃ会議を始めるっすよー」


ピースメイカーが会議を仕切る。


「何でお前が仕切るんだ?」


スシトルーパーでヤミ・マスターの一人、 ビッグナイフが尋ねる。


「ヴォルフガングさん、 良いっすよね?」

「別に構わない」

「ちょっとヴォルフガングさん

ピースメイカーよりも俺の方が強いから俺の方が偉いんじゃないのか?」

「ピースメイカーは強い者には大人しく従うから」

「そう言う事、 目上を立てられるんだよ」

「どっちでもいーじゃん、 早く始めてー」


ヴォルフガングのスシトルーパー紅一点、 カスタードがネイルを弄っていた。


「小娘が・・・」

「その小娘の言葉に一々キレるアンタもどーるいだよオッサン」

「貴様!!」

「はいはい、 そこまで、 カスタードも挑発するな

それじゃあサンシャイン王国の侵攻具合を発表して貰おうか」

「はーい、 ウチの手下のチキン・ヘッドがサイト城を侵略して

その他の辺境も着々と侵攻済みだよ、 ナイフのオッサンは如何?」

「空中分解した反乱軍の後追いをさせている、 順調だ

それで? ピースメイカーは如何だ?」

「極秘任務中だから言えないなぁ」

「はぁ? 何だ極秘任務って」


逃げたレーアの探索の事である。


「極秘は極秘だ、 知りたかったらヴォルフガングさんをボコって聞き出すんだな」

「・・・・・チッ」


舌打ちをするビッグナイフ。


「ビッグナイフ、 カスタード、 君達にはここから離れて前線に出て貰う」

「マジ?」

「ちょっと待て、 そこのピースメイカーは如何なる?」

「極秘任務継続中だ」

「チッ・・・」

「いやいや、 俺も前線に出て弱い物イジメしたいから正直お前達が羨ましいよ」

「このサディストの変態野郎が」

「お前だって似た様なもんじゃないか」

「まぁまぁ二人共落ち着きなさい」


ヴォルフガングが制する。


「とりあえず、 君達にはまだ頑張って貰おう」

「あ、 ボスー、 そう言えば忘れてた事が有ったー」

「如何したの?」

「ウチの手下のアプレンティスの・・・何だっけタコ足の・・・」

「オクトパス・レッグ?」

「そうそう、 アイツが行方不明になった

置手紙には『貴族拉致って手柄にしますきゅきゅっきゅー』って書いてあった」

「最後のきゅきゅっきゅーって何だ?」

「笑い声」

「手紙に?」

「手紙に」

「・・・・・」


少し頭を抱えるヴォルフガング。


「あ、 それからソルジャースシが何人か帰って来てないって」

「んー・・・まぁソルジャースシだからな、 返り討ちにでもあったんだろ・・・

じゃあ会議はここまで、 解散」


ヴォルフガングが号令を出しスシトルーパーはその場から離れた。

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