第11話 水質特化

 短めです

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 レベルアップのための画面を見つめる。

 見慣れたステータス表記は相変わらずだ。


 レベル1

 体力  6

 持久力 4

 筋力  3

 技量  2

 水質  12

 神秘  2


 体力、持久力、筋力、技量。

 ここら辺は説明するまでもなく、数値が高いほどにその分野に優れた肉体になっていく。


 一見して謎のステータス、水質は人間の体に流れている水ーーつまり、血液のクオリティのことだ。

 これが高いと、″血をもちいた武器″の威力があがる。


 そして、さらに謎のステータス、神秘はありたいにいえば魔力のようなものだ。

 これが高いと、″奇跡″を使った攻撃の威力や、属性攻撃力があがる。


「にしても、酷いな」

 

 ステータスを見て、そのあまりの不憫さに、俺は涙が出そうになった。


 全体的に数字が低い。

 そもそもで人体強化されてる『銀人』とは違うので仕方ないことだが……ただ、悪いことだけじゃない。


 水質だけはやけに高いのだ。


 ここだけ見れば最初期のプレイヤーを越すほどの値だ。


 この『フラッドボーン』というゲームでは『水』というものは、とても大きなファクターになっている。


 回復アイテムである『水血液』は、この街を医療の街と名乗らせている大元『医療教団』から配られていて、体内に輸血することであらゆる傷を瞬時に癒すことができる。


 これは、バーナムだけにある驚異の水だ。


 一応、主人公は異邦からやってきた設定なので、常日頃からこの『水血液』にお世話になってる、バーナム市民は、その点に関してだけは優遇されてるのかもしれない。


 では、当初予定していた通りに、なけなしの経験値を振ろう。


 こんな感じになった。


 レベル9

 体力  6

 持久力 4

 筋力  3

 技量  2

 水質  20

 神秘  2


 水質特化だ。

 モブが生き残るにはこれしかない。


 俺がこの結論に至ったのには訳がある。


 実は『フラッドボーン』というゲーム、武器として″銃″があるわけだが、この銃の威力をあげるために必要なステータス値は『水質』なのだ。


 なぜなら『魔獣』を倒すための、水銀弾には射手の血を混ぜて、威力を確保する……という設定があるからだ。


 深くは考えないで欲しい。

 血のクォリティをあげると銃の威力があがる。

 そういうものなのだ。


「昨日動いた感じ近接戦でたたかうのは危険と感じたからな。銃ブッ放して戦うしかない」


 というわけで、水質特化だ。


「あとは……銃を調達しないと、か」

 

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