スケッチ:感情カタルシス

 所詮君の言葉はトラウマ論。自分がどんなに辛かったかをアピールする。幸せなほうがいいに決まっているのに。人間って難しい。不幸を自慢したり、幸福を自慢したり。

 私は決して動物に生まれたくはないけれど、動物的な人間になりたいなとは思う。他人との優劣とか、社会的存在意義とか、アイデンティティとか気にせずに、本能のまま耽溺したい。

 南の島がいい。誰も住んでいない無人島。真っ白な砂浜に寝そべって、そのまま私も砂になる。さらさらさらさらと、体が音をたて始めたら成功。

 君も来る? 君なら来てもいい。自分のことばかり他人のことばかり気にしている君に、もっともっと健全なよろこびを教えてあげる。

 そもそも人間なんて不健全だ。自分がどう見られているかとか、そんなのばっかり気にして、ほら今日も鏡で前髪を整える。

 もしかしたら快楽的見地から見ると、人間って退化しているのかもしれないね。

 もっともっと、単純でいい。好きって気持ちと楽しいって気持ちと、これだけあれば十分でしょう。切ないとか哀しいとかその他もろもろ、そんなのいらない。そんなのがあるから複雑になる。

 そもそもにおいて感情なんていらないのかも、しれない。全部消し去ってくれて構わないよ。私はそのとき砂になるから。真っ白な、南の島の砂。何億年後かにその砂は海の底にたどり着いて、生命の神秘とやらを見ているのかもしれないね。

 いつかいつか、砂になりたい。



 輪をかけてわけわかんない^^;

 フィクションだよ。こんなこと思わないです。多分。

 感情がない状態なんて想像できないよ。

 執筆時間20分。

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