第3話(算数)
公爵令嬢アグレスは侍女のエマを伴って町に出ました。
パン屋の前を通ったとき、いい匂いがしたので、中に入るとセールをしていました。一個銅貨10枚のパンが今日は2割引きで売っています。
アグレスはエマにお屋敷の皆の分として140個買うように言いました。
①この日売っていたパン1個の値段は銅貨何枚ですか。
②銅貨100枚でう銀貨1枚、銀貨10枚で金貨1枚となります。パン140個買うとき、枚数を一番少なく払うには、金貨、銀貨、銅貨それぞれ何枚になりますか。
③公爵令嬢であるアグレスは大金貨しかもっていませんでした。
大金貨は金貨10枚の価値があります。
大金貨1枚で支払った場合、おつりは金貨、銀貨、銅貨それぞれ何枚になりますか。
④大量のパンを、どう運ぶのかと疑問の店主に、目の前でアイテムボックスに入れ、意気揚々とパン屋を後にしたアグレスでしたが、次んの目的地である呉服屋に向かっていると、教会の隣の孤児院で子どもたちが遊んでいるのを見かけました。孤児院には子どもが14人いるようです。
1人につきパンを2個配ったとき、残ったパンは買ったパンの何パーセントでしょう。
アグレスの持つアイテムボックスは、入れると時間が止まるタイプのものなので、パンも全部まだホカホカです。
「アグレスさま。ありがとう!」
子どもたちの声にアグレスは思わず笑顔になりました。
アグレスたちが孤児院を出て、呉服屋に向かっていると、大通りで大きな声が聞こえました。
アクセサリーショップの目玉商品であるルビーのついた腕輪を2人の貴族の令嬢が取り合っています。
腕輪の値段は大金貨10枚です。
伯爵令嬢は3割5分増しで買うといい、男爵令嬢は大金貨12枚と金貨8枚で買うと言っています。
①大金貨1枚は金貨10枚です。伯爵令嬢と男爵令嬢どちらが金貨何枚多く買う、と言っていますか
②見かねたアグレスは、2人の仲裁に入りました。実はこのアクセサリーショップのオーナーはアグレスだったのです。
アグレスはもっていた試作品のエメラルドのついた腕輪を出し、2人にルビーとエメラルドの腕輪のどちらを買いたいか選んでもらい、結果、伯爵令嬢がエメラルドの腕輪を、→男爵令嬢がルビーの腕輪を買うことで円満に解決しました。
実は2つの腕輪の材料は、エメラルドの腕輪は金貨27枚、ルビーの腕輪は金貨20枚です。
⑴エメラルドの腕輪は材料費の何パーセントのもうけになりましたか。
⑵ルビーの腕輪は材料費の何パーセントのもうけになりましたか。
⑶どちらの腕輪がよりもうかったといえますか。
「ねぇ、エマ。あなただったらどちらの腕輪が欲しい?」
アグレスは聞きました。
「アグレスお嬢様。侍女が宝石の腕輪なんかつけていたら仕事になんてなりません」
「それもそうね」
転生した悪役令嬢は問題集になるようです! @ayame_kakeru
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