第2話(算数)

公爵令嬢であるアグリスは日々パーティの誘いがある。

今日は伯爵令嬢のルイーゼのパーティに出席することになっていた。


パーティの開始は午後5時。


今は午後2時、これからパーティ会場である伯爵邸に向かう予定です

馬車は分速400mで進みます。公爵領から伯爵邸までは60kmあります。

これについて、次の問いに答えなさい。


⑴予定通りに進んだ場合、パーティ会場には何時何分に到着しますか。


⑵進んでいると途中で1時間10分進んだところで車輪が壊れてしまいました。

壊れた車輪を直すために1時間かかりました。


①公爵領から何mの地点で車輪は壊れましたか。


②パーティに間に合うには馬車を急がせるしかありません。アグリスはひそかに使い、馬車の速さをあげることにしました。

馬車の速さを分速何mにすればパーティに間に合いますか。





「間に合ってよかったですね、お嬢様」

お付きの侍女エマの言葉に、アグリスは

「そうね、ルイーゼ様のパーティは遅れてしまうなんてことをすると、何を言われるかわかりませんもの…」

と、ため息をついた。

ルイーゼは親友といってもいいかもしれない。でも、ルイーゼの家はローズ家の敵対勢力になる。

…貴族というのもなかなか難しい。せめて、学園にいる間くらいはそんなことに煩わされることなく、ルイーゼと楽しく過ごしたい。

アグリスはそう思った。



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