九年前 十六歳
高校登校初日に、俺、他4名は学年主任の
「君達は今日から戦士『学園戦隊 ガクレンジャー』として異世界の侵略者バーミリオン帝国と戦うのだ。そして、渡したガイザーブレスに『
突然警報が鳴り、モニターに異形の怪物が映り人々を襲っていた。
俺達は、碌な説明を受けないまま、戦場へと送り込まれた。
戦闘中謎の光線を浴びた俺達は、変身出来なくなっていた。
戦う力を失った俺達は、予てより計画されていた強化スーツ開発の最終工程を繰り上げ、完成するのを指令室で待っていた。
しかし、被害が増えていくのにしびれを切らした俺達は、
これまでの経験を活かし、生身で戦っていたが、やはりスーツ無しでの戦いは、戦いにならず、次第に追い詰められていった。
反撃する術を持たず、敵幹部の凶刃を前に死を覚悟し、目を閉じ身構えた。しかし、思っていた衝撃は訪れず、ドサッと何かが倒れる音がした。
目を開くと血まみれの父さんが倒れていた。慌てて抱き抱えたとき、突然光が俺達に降り注いだ。
ガイザーブレスが鳴り、
仲間たちは変身し、再び戦いが繰り広げられたが、俺は、父さんを止血しようと必死に傷口を押さえていた。
戦いが終った後も、
「フ・フフハハハハハ。ガクレンジャーこれで貴様たちの最後だ。」
戦う力を失い、変身も解けた俺達は地面に這いつくばり、敵将軍を見上げていた。
将軍が剣を振り上げ、そして振り下ろした瞬間、一条のレーザーが打ち抜いた。
発射地点に目を向けると、俺たちと同じようなスーツに鎧を着たような銀色の戦士が立っていた。
「ガクシルバー推参。後輩達よ!俺に任せて休んでおけ!」
新たな戦士も加わり、戦いは激化していった。
俺達は敵の本拠地である異次元要塞バーミリオに突入し、バーミリオン皇帝と対峙していた。
「よくも我らの野望を悉く邪魔をしてくれたな!ガクレンジャー!だが、このバーミリオン皇帝がこれまでのようなクズ共と同じようにいくとは思わぬことだ。」
その言葉を皮切りに俺達は戦闘を開始し、そして一時間ほど激闘を繰り広げた。
満身創痍になりながら、最後の一撃を与え、勝利を確信しほっと気を緩めた。
しかし、視界の端にバーミリオン皇帝の身体から黒い瘴気のようなものが抜け、床に吸い込まれていったのが見えた。
突然要塞自体が震えだし、崩れだしていった。
俺達は転移しようとブレスをいじったが、反応することがなかった。仕方がないので崩落する要塞の出口へ向け全力で脱出を試みた。
数分後要塞が消え去り、異次元との境界が閉ざされ、異次元の侵略者との戦闘は終了し、世界に平和が訪れた。
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