第16話 御所での殿下
「今日、桜子をカレー愛好会に誘ったんですが辞退されてしまいましたよ」
「ないとは思うが無理に誘ったりはしていないだろうね」
上皇様の顔色が悪い。
桜子が不快に思ったら妹の
「いいえ、お試し入会を勧めてみただけですよ。コバたんの反対で辞退すると言われてしまったので、入会はせずともたまに遊びに来るよう勧めました」
「うん…いい距離感だと思うよ」
安堵を隠しきれない上皇様。
上皇様と10歳ほど歳の離れた
元気すぎるので乳母を数人雇った。乳母たちは1時間交代で勤務したが、交代時間にはヘトヘトになっていた。
上皇様も遊び相手になったが、ずっと付き合うことは出来なかった。桂子が元気すぎて30分でギブアップだ。
「眠くなると大人しくて可愛かったんだよ。ベッドで眠るよう勧めると “抱っこがいい” とグズってね。元気な時も私が学校から帰ると走って出迎えてくれてね、それはもう可愛くてね」
祖父の話を聞きながら
ニコニコと
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