第15話 考え
ルイは依然として学校へは来ていない。だが僕はルイが元気なのを知っているからクラスのみんなが心配しているのに対し、安心していた。あの日の翌日から、ルイと僕の日課は、僕が放課後、ルイの家に行ってその日学校で学んだことや他の勉強を教えることになった。僕とルイの学科は違うので、共通で学んでいることしか教えてあげられなかったが、勉強が好きなルイは楽しそうに僕の説明を聞いて問題を解いた。
「私ね、毎日、ああーー早くセイくん、来ないかなーーって楽しみにしているんだよ!」
ルイのその言葉に、僕は嬉しさを感じるのと同時にやりがいも感じていた。また、ルイに勉強を教えていることを言うとルイの両親は喜んでくれて僕の両親も僕を褒めてくれた。
今日も放課後になってから、僕はいつもと同じようにルイの家に向かっていた。でも、今日の僕はあることを試みようと考えていた。
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