第4話 衝撃の姿

「耳……?」

「なぜか分からないの。一週間前から急に生えてきて……」


そう喋るルイの口元を見ると、牙があって鋭くとがっていた。僕たちは床に座って、話し始めた。


「お母さんには話したのか?」

「話していないよ。こんなの言えるわけないじゃない。ただの化け物にしか見えない。だから本当はセイくんにも見せたくなかったの。でも……でもセイくんならって……どうしたらいいか分からなくて助けてほしくて……」


まるで子供のように泣くルイを見て、あの日のことが鮮明に思い出される。

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