第2話 不登校の理由②
ルイの家に着いて、僕はインターホンを鳴らした。
「はい」
「突然、すみません! セイです」
「あら! セイくん!? 今、開けるわね」
ドアが開いて、ルイのお母さんが出てきた。
「久しぶりね」
僕はルイのお母さんに一礼した。
「どうしたの?」
「ルイのことで」
「あぁ、先生から聞いた?」
「はい、引きこもってるって」
「実はそうなの、でも理由がわからなくて。ある日突然……」
「そうなんですね」
「せっかく来てくれたんだし、呼ぶわね。ルイアーナ!」
ルイからの返事はなかった。
「はぁ、ごめんなさいね……。いつもあんな感じで……」
「あの……、一回僕がドア越しでもいいので話してみてもいいですか?」
「ええ、きっとセイくんなら話すと思うからお願いするわね」
「はい、ありがとうございます」
ルイのお母さんが部屋に入れてくれて、僕はルイのお母さんが出してくれた紅茶を飲んでから、ルイの部屋がある二階へと上って行った。
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