20.04.27

雨の昼間を歩いてきた。休みが不定期が故の贅沢だ。

朝から煮物を作ったり、午前中から風呂に入ったりするだけでも

なんとも言い難い気分になるのだが、そこに雨が加わると、

まるで時間が止まっているんじゃないかと思いたくなるような、

そんな時間が流れる。


悪い意味ではない。むしろ好意的。

私にとって雨は時間を止める作用があるらしく、特に夜の雨の中を

バスで走り抜ける時は格別である。


世間を騒がせてる流行り病どころか、この世に人間がいないんじゃないかと

思わせるような、人気のない大きな公園を1時間歩いた。


雨の匂いと増え始めた新緑の青い匂いに包まれる。

少しだけ、罪悪感を感じた。


公園を出るとコンビニがあり、広い駐車場が車でいっぱいであった。

自分が受け入れた罪悪感を投げつけたくなった。

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