第2話 出会い

奥の方に目を凝らすと、すぐにおじは見つかった


「おじさん、なにやってるんですかーー?」

「あーすこし世話をな」

「ほんとすごいですよね、この盆栽も梅も」

そう言いながら、鯉に餌をやるフリをした



おじさんの楽園はとても大きかった

盆栽は20以上並んでるし、そこら中に鳥の家が取り付けられている

いつも遊んでいる山では見ることのない植物にあふれていた



「よう、ソラ。最近はどうだ?」

「普通ですよ」

「これ、どう思う?」



おじさんが盆栽を差し出して、ニヤついている



「はい、とても綺麗だと思います」

「そうだろう、綺麗だろう?ソラも育ててみたらどうだ?」



育てる気はなかったのに既に手渡されている



「1ヶ月、育ててみたらわかるよ。きっと楽しくなる。」

「わかりました。1ヶ月経ったら、戻しにきますね」


そうお辞儀をして、自宅に向かった

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