ときどきでいいので
こんばんは、このはりとです。
自身の周囲から誰かがいなくなるとき、その人とのかかわりが近ければ近いほど、思いを残してしまいます。「もう会えない」「また会いたい」と。それでも、人の記憶は時間とともに薄れてゆくのですから、囚われないように、うまくできていますね。
このごろ、会えなくなった人への気持ちが失われつつあります。目で追わなくなり、心も向かない、そんな時間が増えてきました。決して、忘れたいわけではありません。その程度の思いだった、と、自身を疑うこともしません。ですが、存在は徐々に薄れてゆくのです。
そんなある日、その人のことを思い出しました。考えていたわけではなく、道路を横切ろうとうしろを振り返ったとき、ふっと浮かんできたのです。「今、どうしているのかな」と。そんなふうに、いなくなった人のことは、ときどき思い出すくらいが、ちょうどいいのかもしれませんね。
つづく
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