「遅いよ……」と

 おはようございます、このはりとです。

 事象というのは、わたしが思考を止めない限り起こるもので、エッセイに書きたいことは、そうやって浮かんでくるようです。


 ようやく、いま書きかけの物語にヒロインを登場させました。といっても、冒頭ですぐに出てきますので、単にその場面を書いていなかっただけなのですが……。ヒロインのイメージは常に失わないように、と、イメージぴったりのイラストをスマートフォンの壁紙にしています。登場した今、ようやく別のものに変えられそうです(外出するときは、どうしても人目が気になり、壁紙は別のお気に入りに変えています)。

 イラストの女の子は、正面を向いてはいなくて、少し恥ずかしそうに目を伏せています。それまでは、絵のモデルのように静かにしていたのですが、彼女を文章で表現したあと、「遅いよ……」と声が聞こえたような、そんな気がしました。わたしが書いたことで生命を得た、とでも言いましょうか。

 ステイホームはまだ続きます。もうしばらく、画面にいる彼女と向き合わないといけないかもしれませんね。



 つづく

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