第3話 学校と能力

今日から中学二年生になった僕は新しい教室に入る。意外と一年の時に知り合った人は少なかった。まあ、自分は人と関わることはできるだけ避けている。あまりというより絶対に能力があることはばれたくない。


そう思い僕は新しいクラスでもできるだけ関わらないようにしようと心の中で誓った。


そう思って僕は本を読む。、、、昨日の少女は、、、能力を使って人を救ってる。それなのに俺は何をやっているんだ。、、、でもこんな能力どうやって人にバレずに使うんだよ。


「そろそろ始業式はじまるから体育館にいけよ」


「えー。先生がもしかして担任?」


「さあな。ほらみんなもさっさと出て」


僕はそのくだらない会話を聞いて一人で教室をでた



始業式という意味のない時間


校長達の話をまとめると

進学おめでとな、新しい学年になっても部活、勉強がんばれよ。


これだけだ。もし心の能力を俺が持っていたら教師たちの心をのぞいてみたいものだ。僕も彼女みたいだったら、、、


そろそろ始業式の終わりそうな時に隣のやつが話しかけてきた。


「腹痛いから悪いけど肩貸してくれないか?」


めんどくさいけど嫌われるのはもっとめんどくさいことになりそうだ。


「ああ。わかった」


僕はそう答えた。


そしてめんどくさい式が終わった。


そして彼に話しかける。


「大丈夫か?」


「わりぃ。結構つらい。」


かなり辛そうな顔をしていた。

彼は僕の肩に腕をのせた。重たい。

僕たちはゆっくりと保健室まで歩いた。


人を助けることは久しぶりだ。そう感じた。何故久しぶりなのだろうか。




そっか孤独だからか




保健室に入り彼の事情を先生に説明し教室に戻るように言われた。



せっかくのこの能力。どこかで誰かの役にたつはず。


だけど、、、誰かを救うためには孤立してたらだめだ。かわらないと。彼女みたいになりたいから



そんなことを考えてるうちに教室についた。


「お、遅かったな。理由は知ってるから座ってくれ」


新しい教師はそう言った。


「零みんなには話したんだが、学級委員を決めないといけないんだが、女子は美玖に決まったんだが男子が決まってないんだ。やりたいか?」


僕はすこし考える。普段の自分なら絶対に受けない。でも変わるためには、、、ここででれば道は開く、、、でも、、


「わるい。わるい。強制じゃないからな。他の男子たちと話し合いできめようか」


先生がそう言った。


「そんなのだったらいつまでたってもかわらないぞ」


どこからかそう聞こえた気がした。


思わず僕は立ち上がった。


「お、どうした零?」


「や、やらせてください!僕に」


ほぼ流れみたいな感じで決まったでも、、、いいか。これで道が切り開いたんだから。


「、、、、じゃあ、これでショート終わろうとおもう。零、挨拶、よろしく」


「起立!礼!」


自分はここ最近で一番大きい声を出した。


「ありがとうございました」


「あ、そうそう。美玖と零は頼みたいことがあるから残ってくれ」


前言撤回。やっぱりやるんじゃなかった。


「まあ、大した仕事じゃない。このプリントを分けてホッチキスで止めてくれ。終わったら職員室にきてくれ」


これは、、一人でやれば1時間くらいか。めんどくさい。まあ、美玖って子がいるから30分でおわるか。そう思ったが、、、


「ごめーん。わたし親が迎えに行くから無理なのお願いできる?」


というわけで、一人でやることになりま、、まあ、こういう時こそ能力をつかうか。


自分は複製を10人出した。周りに人がいないことは確認済だ。


みんなで作業を分担したお陰で一瞬で終わった。


やっぱり自分は孤独のほうが生きやすいのかな。そう思った。


「ありがとな」


そう言って、自分は複製を消した。


さすがに早すぎるので、本を読んでいた。


読み始めてすぐにドン!という音がした


「親今日仕事だった。手伝うよ」


「あ、、、」


焦ったさすがにこの量を一人で終わらせたというのは無理がある、、


「え!?もう終わったの凄い!じゃあ、私が先生に届けてくる!じゃあね!ありがとう!」


ええ、、。


さてと、帰るか。


帰宅途中色んなことを考えてた。どうやったら友達作れるか。能力をバレずに役に立てるか。学級委員なんてやってよかったのか、、、


あれ、ふと自分が小説置き忘れてるのに気がついた。学校までそう遠くないので、もどる校門まえで担任の那由多先生を見つけた。


「おう!零。お前なかなか仕事できるんだな」


那由多先生がそう言った。


ぼくは思わず微笑んだ

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