幸福の条件
烏神まこと(かみ まこと)
1
昨日は防寒対策が不十分で苦労したので、今日は貰い物のマフラーを巻いてみた。
家を出る直前、玄関前のスタンドミラーで姿を確認すると、なるほど、黒いロングコートに赤いマフラーはよく映える。彼女はお洒落に気を遣う人だから、いつも俺が羽織るコートに合う色を考えてくれたのかもしれない。
お礼のメッセージを送ろうと電車を待ちながらアプリを開くと、彼女のプロフィール写真に俺のマフラーと同じ色・同じデザインのマフラーを巻く女の子の写真が写っていた。
来年は並んで写真を撮れたらいいな。その景色を想像しながらキーボードの上に指を滑らせた。
幸福の条件 烏神まこと(かみ まこと) @leaf6
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。