あとがき4

いつものあとがきですが今回解説するものは情報が少なかったために間違っている可能性もあり説明も結構 曖昧あいまいだったり雜だったりします

それでも良ければどうぞ


ジョルジュ・カドゥーダル(Georges Cadoudal)

1771年1月1日~1804年6月25日 享年33歳


ブルターニュの裕福な農家で生まれたが徴兵制や教会からも税の徴収するやり方に反対していたらしく ふくろう党として活動していた


フランス革命の波及による貴族社会崩壊を恐れていたイギリスから支援を受けカドゥーダルはナポレオン暗殺もしくは誘拐を計画していたが計画を実行できないまま逮捕され、その後ナポレオンがカドゥーダルの豪胆な性格を気に入り自分ナポレオンの部下になればカドゥーダルとその部下は助命しようと申し出たがカドゥーダルがコレを拒否し、一人ずつ処刑を行いながら部下にならないかと説得を試みたが最後まで首を縦に振らず処刑された


余談

ナポレオンを狙ったリュー=サン・ニケーズ事件についてはカドゥーダル本人が関与を認めているが王党派イド・ド・ヌーヴィル曰く。カドゥーダルはコソコソと陰謀を企てる人物ではないからリュー=サン・ニケーズ事件に関与していないと話している(どっちの言い分が正しいでしょうね)


当時の人相書きには

身長173㎝。馬鹿力で肩幅が広く、気色の悪い大頭で猪首。鼻柱を削ぎ落としたような獅子鼻。血色が良く、白い歯。赤い頬ヒゲ。腕をいっぱいに伸ばし体を揺すりなが歩くと書かれていた




ジャン=チャールズ・ピシュグル(Jean-Charles Pichegru)

1761年2月16日~1804年4月6日(死亡日は正確には不明。4月5日とも)享年43歳


ジュラ県アルボワで農家の子として生まれた人物(自分が調べた限り途中までの人生は面白い話も無いんで割愛します)


1797年。王党派が多くの議席を手にし政権を手にしかけた際、共和制主義者側がコレを軍隊で鎮圧するという事件が起きました(要するに法律を守って王室復活させようとしたら共和制主義者が法律無視して暴力で王党派を ねじ伏せてきた事件)

この事件(フリュクティドール18日クーデター)により王党派だったピシュグルはギアナに流刑となり自力でコレを脱出しイギリスに渡った


(ちなみにピシュグルがギアナからどう移動したか調べましたが詳細は解りませんでしたネットでは

ギアナ→アメリカ→イギリス

ギアナ→ドイツ→イギリス

ギアナ→イギリス

の三パターンあったのですが、結局どれが正しいのか解らなかったです)


イギリスに渡った後、カドゥーダルにナポレオン暗殺の協力を乞われコレに協力


フランスに上陸後。ピシュグルは元部下であったモローに協力を求めたがモローは煮え切らない態度だったそうです(この辺りは史実と作中設定が異なります)


ちなみこの時の態度を要約すると


モロー「ナポレオンが居なくなるのは良いけど王室復活は嫌だな~、協力したくない。でも上手くいけばナポレオンだけ死んで王室復活せずに俺のとこに漁夫の利が回ってくるかもしれんしナポレオンにはピシュグルの陰謀のことは黙っとこ」

(チクらなかったのはピシュグルが元上司だから義理立てしたという話もあります)


こんなんだったからピシュグルも怒ってたとか


最終的には計画は未遂に終わり逮捕され獄中で自殺し人生を閉じた


作中では立憲君主制を目指してたが史実ではそういった話はありません(少なくとも自分が調べた限りですが)



ジャン・ヴィクトル・マリー・モロー(Jean Victor Marie Moreau)

1763年2月14日~1813年9月2日 享年50歳


民衆からはナポレオンのライバルと評された人物

ナポレオンの功績に嫉妬していたとも言われている


ナポレオンへの反抗の意思はあったが誰も傷つけていないし王党派では無かった上に民衆から見ればナポレオンが嫉妬心からライバルを意図的に蹴落としたと見られる可能性があったため軽い罪に処しアメリカへ追放する形となった


ちなみにナポレオンからすればモローに嫉妬する要素どこだよ という感じだったそうです



カドゥーダル事件


ナポレオンを拉致もしくは殺害しフランスを混乱させた後にライン地方国境で王党派にクーデターを起こさせ、その対応に臨時政府を樹立

更にその臨時政府指揮をモローに行わせることで国外から軍もしくはブルボン王家の人間を招き入れるという計画を立てたが、上述の通り実行する前に捕まり何事もなく終わった(作中では美術館を襲撃したり滅茶苦茶してますがね)

しかし王族がしつこく玉座を狙うのでフランス国内の治世が安定しないのでナポレオンを玉座に座らせることでブルボン王家に席はないと示さなくていけないと民衆が考えるようになってしまった切っ掛けでもあった




アンギャン公爵殺害事件


カドゥーダルの計画で招き入れるハズだった王族が誰だったのかという問題でルイ16世のいとこ であるアンギャン公爵の名前が上がり証拠もないまま領土侵犯を犯し公爵を拉致し不当な裁判にかけ有罪にし処刑を執行した事件


ナポレオンとしては散々 王族に命を狙われていたので、ブルボン王家の奴らが いい加減 暗殺するのやめないと怪しそうなブルボン王家ってだけでぶっ殺すから もうちょっかい出すなよって意思表示でもあった




正義の手(Main de justice)


フランス王の戴冠式で使用される王錫

いつ頃から使われるようになったかは不明である上に消失した時期も正確には解っていない。一説ではフランス革命中に国民公会が破壊したのではないかと言われている

王の正義。司法の象徴を持ち、親指は王を意味し、人差し指は理由を意味し、中指は慈善を意味を持つ

三つの指が開いているのは三位一体を示している

現在ルーブル美術館に置かれているのは左手であるがコレもナポレオンが使用した物かどうかハッキリと解っていない。一説にはルイ18世の戴冠式のために新しく作り直させた左手の王錫が現在飾られているのではないかと言われている



ゲベル・エル=アラクのナイフ(Gebel el-Arak Knife)


紀元前3300~3200年頃の古代エジプトで使用されていた象牙製の儀式リチュアルナイフ

柄には世界各地で見られる動物達の王の図像が描かれているが、なぜこのモチーフが多くの文化で見られるか、この動物達の王が何を意味する物なのかといった謎があり現在でもハッキリとは解っていない


図像解釈が明確でないので作中では動物を操る魔術としてシルヴェストが使用しているという設定としています



最後に今さらですが宗教によっては魔術は禁止行為ですが作者は魔術行為を推奨する意図。また特定の宗教を貶める意図は一切ありません

同時にこれを切っ掛けに魔術行為を行った場合の一切の責任を負うつもりはありません



本当に今さら過ぎて、ごめんなさい……

言うの忘れてました


他にも最近、知ったんですがコルセットピアスとかカタコンブ・ド・パリって検索注意ワードなんですね…

検索してイヤな思いしちゃった人は本当にごめんなさい


ついでにコルセットピアスはやると膿んだりする危険が高いそうですから興味持ってもしちゃダメですよ



それとコレからについてですが調べるのに時間かかったりとか、そんな理由で更新が遅めになるかもしれません


できるだけ早く上げられるよう頑張りますが期待せずに待ってて下さい


では、またいつか あとがきでお会いしましょう

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