うだつの上がらないエッセイ集（たまに自由研究）

【カクヨム】コメント欄を見る楽しみ

　カクヨムに限ってのことではないが、私はコメント欄覗き魔だ。

　場所や人によっては「……このコメント欄は覗かない方が良いのかな？」と思うようなものになっていたりするが、大抵は皆さんコメント欄も不特定多数の方に見られていいように意識して書いておられる気がする。なので以前はコメント欄を覗いて良いかどうかよく分からなかった私も、最近では堂々と覗いている。

　コメント欄は作品の一部だ。そして作品の一部とはいえ書き手さんだけでなく様々な人の意見が入るため、より多角的な視点からの情報があったりする。特にエッセイのコメント欄には多くの人の意見や情報が寄せられるため、エッセイで気になる話題について語られている場合はコメント欄をチェックする。そうでなくてもよく覗く。

　私がコメント欄を見る理由は、様々な人の意見や情報に触れたり、仲良く交流されている様子を見るのが微笑ましくて好きだったりするからなのだが、もう一つ「この人はコメントを返すタイプなのだろうか？」ということをチェックする目的もある。

　別に返信をしない人にコメントを書かないということはない。好きな作品にならコメントしたくなる。書かれてから何年か経った作品や、一つもコメントのない作品にコメントさせていただくこともある。ただそういう場合「返信は来ないかもな」という心構えはしておく。

　一方、いつも丁寧にコメント返しをしておられる書き手さんに対しては「きっと返事を書いてくださるだろう」と期待してコメントを書いてしまう。そういうコメントの書き方は良くないのかもしれないが、作品だけでなくコメント欄の方が書き手の方の性格が見えるかもしれない。

　また、自分と同じ作品を読んでいる方のコメントを読んで興味を持って、その方のプロフィールを覗きに行ったりもする。コメント・フォロー・レビュー・関連作品などをたどってカクヨムサーフィンすることもある。

　しかし私のようにコメント欄を好んで覗く人間がいるということは、他の人も何気に色んな箇所を見ている可能性が高いということだ。つい「自分は見る側」みたいな感覚になってしまうが、コメント欄等であまり無礼なことをしないように気をつけねば……。

「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」という哲学者の言葉が脳裏に浮かんだ。