バトル以外も色々……広がるゲームの楽しみ方

 どうぶつ達と楽しく暮らすゲームが流行っていると聞いて、ふと思った。バトルじゃないゲームが流行るなんてすごいなぁ。


 私が無知で他のジャンルのゲームを知らないだけかもしれないが、私にとってゲームといえば敵を倒しバトルをする、アクションやRPGだ。手に汗握る戦いの連続で、ついつい何時間も没頭してしまう。


 なのに今はバトルだけでなくほのぼのとした日常のゲームを多くの人が楽しんでいるのだ。これってなんだかすごい。


 思えば私はバトルゲームを好みながら「ゲームの世界でも戦いしかないんだろうか。戦わないゲームはないんだろうか」などと矛盾したことも考えていた。


 それが気づけばたくさんあった。農業をしたりお店を切り盛りしたり、ペットと触れ合う育成ゲームがあったり。絵を描けるゲームソフトもたくさん出てきた。

 ゲームの可能性がどんどん広がり、「ゲーム=こういうもの」という定義がなくなっていっているようだ。表現の幅がどんどん広がり、様々なスタイルが成立するようになっている。開発している人は本当にすごい。


 そしてなぜこんなにゲームが楽しいかというと、失敗を恐れなくて済むこと、現実ではできないようなことができるからだと思う。


 たとえばRPGではどんな建物の中にもずんずん入っていけるし、お気に入りの場所をウロチョロすることもできる。カギを手に入れたりストーリーを進めたりすれば行けない場所はなくなる。現実では、どこへでも歩いていってどの建物にでも入れて、好きな場所に好きなだけいていいなんてことはない。


 シュミレーションゲームでも、リスクやお金のことはさほど真剣に考えなくて済むし、なんでも自由にできる。失敗してもゲームなのだから別に構わない。ゲームは私にとって、夢の中と同じような場所なのだ。


 しかし最近、ゲーム内での協力プレイを好む人も多いようだ。


 私は基本的に共同作業が苦手で協力プレイをしたことがほとんどないので、それができる人を尊敬してしまう。誰かと一緒にゲームをする場合勝手なことはできないし、人と一緒にいることで現実に近くなる。それを楽しめる人が多いなんてすごい。

 私はゲームで現実逃避をしていて、協力プレイをする人はゲームを使って現実的な絆を深めているのかもしれない。


 しかしいずれにせよ、世界がもっとゲームみたいに楽しくなればいいと思う。どこへでも行けて、世界中の人と仲良くなれて、失敗してもやり直せる。一人で遊ぶもよし、みんなで遊ぶもよし。一日一日、そのときにやりたいことが選べる。お金も簡単に手に入る。


 そんな自由な世界になれば嬉しい。

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