エネルギーの大元、太陽はコントロールできない
テレビ番組で太陽の話を見ていてふと思った。
そういえば私は、太陽の光という、よく知りもしない遠い星のエネルギーにずいぶん頼っているのだ。
毎日照らしてもらっているだけでも十分ありがたい。曇りでも雨でも、真っ暗で何も見えないというほどには滅多にならない。
そして植物は太陽の力で育つ。
それを食べる草食獣、草食獣を食べる肉食獣……。
植物は光合成をして酸素も生み出す。
地球の生命のすべてを支えているのは太陽だ。
人は何か問題が起こると、生き物を駆除したり保護したり、政策で人を動かしたり、何か行動しようとする。コントロールしようとする。色々なことに理由を付け、説明する。地球上で問題を探し、地球にあるものを動かして対処しようとする。
ただ私には分からない。
なぜあんな馬鹿でかい星が宇宙にぽっかり浮かんでいて、毎日毎日私たちを照らしてくれるのかを。
そしてきっと経済も世界も太陽のおかげで回っているのに、私はそもそもあれが何なのかをまったく知らない。もしかしたら他の星からも、知らず知らずのうちに多大なる恩恵を受けているかもしれない。
地球とは何なのか、太陽とは何なのか、生命とは何なのか、誰も正確には説明できないのだろう。説明できないものに乗っかっているものを、なんとか理屈で解決しようとする。
エネルギーの源は偶然そこにあった恒星であって、偶然照らされたことで「その恵みが毎日続く」と信じて、偶然文明までできてしまったのかもしれない。
もしかしたらここは、たまたま雨が降り続けてできた、大きな水たまりのようなものなのかもしれない。
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