鳥内聡利の明るく柔らかいレビュー
前書き
元々こう言うのが好きで全体的に読み切れた読者がウェブ上に投稿する様な書き口ですが、その道の人が個々の要素を考察しているので一読の価値有りです♪
後、読み方的な解説は本編ではできませんし、ここで完走者向けに作者本気の考察を一点だけ語らせて頂くと、精霊界の皆さんから聡さんが聖女似の男性として讃えられていても彼女等が写実の人格を持った女性と言える理由は、彼が彼女等の自己実現に味方をし続けていたからです。
サニアちゃん、シェリナさん、小蔭ちゃん、セフィリカさん、彼女の一存で考察編で合流したルミナスちゃんは言わずもがなですが、プレシアに怯えていた上に皆から慕われてはいても孤独だったラフィちゃん、立場が約束されてはいても出逢いの無い姫君の御付きのルリスさんとシャンナさん、彼女は最終的に姫君の元から離れましたがマリアンナさん、同胞や戦闘時に劣勢に立たされる小型種のためにも今回の一件を何としても解決したかったセレーネさん、朱雀さん、蛇姫様、先代のソフィアさん、ロリポップちゃんとその他市民の大勢、そして何よりも聡を信じた事で1000年間の葛藤の末にあの能力を使い熟したツリピフェラちゃん。
そして彼がそうした理由には、一番将来に不安を感じる時期である二十歳の夏休みという彼自身の現世での立場や、実は慈悲依存の精霊信仰魔法という意味合いの回復魔法に適性が有る理由にもなっている過去に小蔭ちゃんを助けた経験に起因する精霊界に想いを巡らせる遠距離恋愛の10年間も関係しています。
これが分かると分からないとでは別の精霊界が見えて来る事は、女性的な登場人物を読む難しさが表れている好例と言えましょう。
(ここからが聡利目線のレビュー)
スピリッツサイドA√ 天界の姫君、完読しました!
いやー、いかにも女性的な作風で王道を駆け抜けたと言った感じの物語でしたね♪
魔法具の過剰生成疑惑からスタートしたので初めはもっと棘々した御話になるのかなとも思いましたが、皆が小型種に優しいあの世界ではそんな風になる訳もなく、最終的には虎耳さんを中心に全員が協力してくれたのも好感高いです♪
最終決戦の直前から聡さんがルミナスちゃんって言いそうな程天界側に肩入れしていた点もグッドでしたb 愛情深いお兄さんって、やっぱり良いですよね^ ^
抑止力の観点から御両親に甘えられないでいたラフィちゃんも救済されましたし、元々サニアちゃんやシェリナさんに合わせようとしていた聡さんはあの子達を幸せにするために覚悟を決めたという読み方で間違いないでしょう。
とまあ、第1話を見ないと誰がヒロインか分からなかったり、同行するヒロインが途中で変わっていたりと難しい事をさらっとしている割には順当にハッピーエンドを迎えられたA√でしたが(それが作者の構成力なのかも)、B√は前書きにも有る様にGm7を彷彿とさせる全く別の御話の様なので、A√にもその要素が有った木本プリバド起点の御話か、考察編でも語られていた様に小蔭ちゃんのために動いた結果逆境に立たされる特殊軸なのでしょうね。
あの精霊界は一時期ファンタジー系のオペラ派生という観点でも紹介されていたけれど、ワルキューレを冠した王道アクションRPGなんかも大体それな訳だし、セレーネさんを代表とする等身大の人物やミックスフロートアロー等の冷気表現もB系音楽が王道なその道とは相性が良い訳だから、あれはかなり鋭い観点だと思うな。
恋愛物としての書き口も魔法の特徴を見れば分かる様に、炎上を恐れてシナリオに切り込みにくいという事情も有る美少女ソーシャルと違って2000年前後の異世界恋愛物を意識した構成だったから一人一人がかなり人物として立っていたし、キャラデザも精神性の伴った西洋美人が多くて総評をすると誰を一位に置くか本当に迷う内容だったから、ゲームレビュー風に付けたらキャラデザと音響はかなり上側を付けても良い奴だね。 全員分のミニフィギュアが欲しいし。
極値ベースの場合シナリオは王道だと引け目を感じるけれど、11話のセレーネさんと木本プリバドを起点とした業物としてのアクセントが良い感じに+要素になるから僕は順当に高評価を付けるな。
強いて言えば、一人を攻略する多分岐型ではない事が足を引っ張りそうな要素だけれど、姫君+メイド気質の構成はハーレム構図の中でも誰がメインヒロインかはっきりし易い事も考えるとあれはタグにも有る様にサニア&ルミナス√な訳だから、B√でもこれに近い事をしていれば誰がヒロインかがはっきりしないハーレム物に見られる-要素の殆どは棄却できるからね。
(男女比に偏りが有る世界では少ない方の一人に対してその子供が期待値1に近付く様にしながらも人口が増減しない様にする必要が有る事も考えると、あの構図の中での1:1型は子供を産む女性側にとても負担が掛かるからね。 一人称視点での聡さんの発言も含めて、少なくとも作者さんは女性軽視の人ではないよ)
それじゃあ、前置きも済んだし個別の考察に入ろうか。
最終決戦は体裁だけに注目するとざまあタグの付く他作品の様にも見えるけれど、ツリピフェラちゃんがああした理由も考察編で語られていたし、小型種に優しい事を意識した女性的な作風も相まってルミナスちゃんも東洋怪異もあの子達には理解を示していたからね。
後、こう言うと旧作ファンみたいだけれど、読み手の好みに合わせるためにヒロイン達の性格を無視して主人公が敢えてのざまあを行うその道と違って、ルミナスさんみたいな人にも合理的な救いの手を差し伸べる聡さんの様な人物が居る事で巡り合わせや立回り次第では他の展開も有り得た事を考えさせる業物みたいな構成は、整合性の中での人物の思考の普遍性を重んじるという意味では無個性を目指すと言われる文学の一ジャンルだからね。
物語の読み応えは書く場合の難易度だけではないのも勿論だけれど、今までに旧作鬱ゲーも含めて色んな物を読んで来た鍛錬者みたいな人には整合性意識の中で色々有った感を出しているやつの方が読み応えも含めて噛み合う訳だし、一見この傾向の話題は踏み込み過ぎな様にも見えるけれど新しいジャンルに初めて挑む時なんかは
「ここでこれを表現するの!?」とか驚く事もしばしばだからね。
単品でもこの系統に慣れれば個々の要素にメンタルブレイクしなくなると言える物の代表格は特に教育実習を偽装していたあの名作だろうね。
それにしても、女性的な作風って敷居が高いのかな?
少女漫画推しの女性陣とは、いろはにが単行本まで行かなかった事に傷心したから距離を取るとしても、シュガーリーみたいなPCゲームが行けるか良いお姉さんと幼女の組み合わせが優しい雰囲気で良いと思う男性には安定して刺さる筈だからね。
スノードロップのドリル型フェンリルも弱い立場にいるフェアリー側やアスピスの皆さんを守るためなら文字通り何でも持ち出す彼女等なりの女性行動だし、音響でもBmの次に強進行で戦った時に子供に優しい雰囲気が出せるのは上側にB♭の居るGm7だからね。 ドリルロッドの勇者も裏を返せば子供に優しい女性なんだよ。
後、ある女学園物でも自分の作品は自分で守る様に親心的に言われていたけれど、精霊界入りした聡さんの判断にセレーネさんの様な色々有ったを感じる事無く、ツリバドは伏線回収兵器とかルリスさんは傍役とか言うのはサスゴシュに慣れた男性側の読み方だからね。
これは今までに書き換えて来た内容の引用だけれど、明記されていない文章の合間にも(決闘直前の準備期間にも)、その流れに至る種族ごとの性質や(硬過ぎる木本のあの能力に頼った主人公の人間味や)、人々の生活が有る訳だし(驚きながらも頷いたであろう上側の2種族が居る訳だし)という一文は、正にその道の読者の思考を端的に表した好例だと思うんだよ。
ルミナスちゃんは、ちゃんとロウ・エンジェルをしていたのか
実際、あの精霊界には別の意味で腹から声を出す子が多いからそう言った疑問も出て来るのだと思うけれど、聖典の教えを広める事から敢えて距離を取っていたセフィリカさんに直ぐに理解を示しながらも抑止力の確認という観点から決闘を申し出たあの子は紛れも無くロウ・エンジェルをしていたよ。
あれだけ考え方が違うのに、元同胞が傍から見たらスーパー系な怪異ばかりのあの異世界の中で生き残れるかを第一に心配した訳だからね。
聖母という言葉も有る様に天界はきっと晩成型だから、伸びしろの多いルミナスちゃんよりもルリスさんの方が熾天使をできていてもそれは筋書き通りだし。
聡さんやサニアちゃんはいつ木本の強さに気付いたのか。
聡さんは木本プリバドと聞いた時から少なくとも属性値は大型種以上と思っていた訳だけれど、多分七話の最後で本物の神格に話し掛けられた辺りから姫君の御付きのツリピフェラちゃんになら第五魔法も行けると踏んでいた筈だよ。
こう言うと女の子みたいだけれど、何度もあの子の長過ぎる名前を呼んでいたのに一度も略さなかったし。
その時点では流石に一般市民は第四魔法までと思っていた筈だけれど、水の魔法ペンダントを作れるとは言え明らかに大地属性な時点で普通の魔法は使わないだろうなという位には彼も疑っていたと思うんだよ。
実際、8話の三元素の第五攻撃魔法までという発言に驚いたのはマリアンナさんの方だったし彼にとってはああ、やっぱり凄いんだ位の認識だったんじゃないかな。
それと、これは僕の予想だけれど、プレシアの姫君のサニアちゃんは初めから木本プリバドの強さを知ってはいたけれど、聡さんには敢えて言わなかった筈なんだよ。
サニアちゃんは彼と似ている訳だからそうした理由は勿論色々有ると思うけれど、シェリナさんが言った様に良くも悪くも御嬢様らしいあの子の事だから、強さや種族を理由に距離を取る様な考え方をお兄ちゃんと慕う聡さんにさせたくなかったんじゃないかな。 あの子は一見生意気だけれど凄く良い子だし。
木本の強さを知らないフリをするためと姫君一人で隣の憂いであるスノードロップに入らないための口実として、彼女になら側室を任せられると思ったあの子を連れて行かせた様に僕には見えるんだよ。
1000年前の事件について
これはツリピフェラちゃんが主体と思われるB√に行く前に改めて確認しておいた方が良い事だと思うから触れておくけれど、その時の東洋怪異は長らく歴史上に姿を見せていなかったと思われる木本プリバドの存在自体を抑止力のための伝説として疑問視していたから、船を持つと言うより船でスノードロップに協力しているシュクレを一時的な統治下に置く目的で攻め込んだのだと思うな。
木本の存在を知っていたらそもそも手を出せないけれど、あの国の隣国は炎の勇者とは言えサラマンダーだからね。 東洋怪異の御国柄を考えたら隣の小国を一時的に統治下に置く事は有っても、皆が思う様な殲滅戦はしない筈だし。
こう言ったら当時のあの国を持ち上げ過ぎな気もするけれど、その時は第9話で語られていた様にスノードロップとプレシアが技術闘争をしていた事で情勢が悪化していた訳だから、サラマンダーとの闘争を恐れた東洋怪異がシュクレを押さえる事で聞き分けの良いスノードロップ側に手を引く様に促そうとしたという大義名分が有ったとしても自然な流れだし。
(豪傑なサラマンダーは東洋怪異と殴り合う前に何故そうしたのかを問い詰める様な人種としても、そう言った理由でも無ければ愛情深くて筋も通す彼女等が自らの行動理念を棚に上げて木本プリバドを怖れていた様に見える事に筋が通らないからね)
とは言え、例え事実がそうであったとしても、当時の木本プリバドを悪者扱いするのはそれこそ御門違いだよね。 制圧戦なのか殲滅戦なのかを奇襲時点で見分ける事なんて、いくら気配察知で寄れる神格染みたあの子達にもできる訳が無いからね。
こう言うとB√的だけれど、極限状態の中で五分五分の何十万よりも100%の数千を取った、ブレなさ過ぎて理解されにくい善人という事だね。
何故セイレーンやスノードロップは制圧されないで生き残れているのか
これについては亜人補正付の西洋人で整合性を意識したハイファンタジーを女性的にやり通した事が、そのまま理由になると思うな。
属性や武装相性的にも最強なプレシア属も聡さんが言及していた様に女性的な人物だから清楚な女性への圧力は自制していた感が有る訳だし、魔法具生成に長ける分疑われ易いスノードロップにとっては善行を積み重ねる事が一周回って自分達の保身に繋がる訳だからね。 セイレーンが和睦特化なら、彼女等はそれと戦力のハイブリで生き残って来た種族なのだろうね。
聡さんはメイドやシスターが好きなのか?
この観点での考察は、あの作品を恋愛物として読む場合には欠かせない要素だけれど、結論から言うと彼は信心深さとかにはあまり興味が無い代わりに森の木々とかにはそう言った意識を持っているメイド好きと言うのが正しい答えだろうね。
西洋信仰の人なら名前と雰囲気からセフィリカ様と思う筈だし、東洋信仰の人ならプリバドの森の女神への認識がもっと威厳寄りになる筈だけれど、メイドさんについては考察編でも言われていた事だからね。
初代の大貝とかを安定攻略すれば元来硬派である事が分かるシスターについては、当人自身の立場への意識と愛情深さのどちらが勝るのかが大きいと思うな。
現世側の友人は聡と彼女等の関係に気付いていたのか
これはサニアちゃんの言う通りで気付いていて当然だよ。
少なくとも10歳から仲間内が極端に変わるまでの年数の間は彼は秘密基地を共有する同じ仲間達と行動していた訳だから、同じ時間に確定の習い事以外の人が一緒に集まっていた週の日曜日にも彼は決まって3時に神社の泉を見ていた筈だし、これは隠れる様にしていても流石に気付くよね。
確かに20歳になる頃にはそんな事有ったっけと思う仲間も出て来る筈だけれど、彼の読み通りに公式に行方不明として報じられた矢先に、あの寄せ書き付きの手紙が文字通りの魔法瓶入りで届いた訳だから思い出す人も多いでしょう。
(直接木の器に紙を入れても形が乱れるから、巻いて瓶に入れた物を蓋付きの器で包んだという理由でも筋は通るけれど、人工物の瓶の方を科学鑑定したらこちらの世界のどの製法のそれとも一致しない事が物議を醸すのも、もしもの備えとしてリスポンを確保する目的であの嘘を言い残して精霊界に向かった彼の予測通りだよね)
PCゲーム基準での他作品との比較
妹分が相手の場合は加護欲も恋に繋がる愛情の形と言うのは最近の作品では意外と理解されていない事だけれど、彼が恋人として優先していた順にフォローが必要な順という意味合いが有った事も考えると、これは旧作ロリゲーのあの傑作の様な方向性だよね。 色々有った感のシェリナさんが表面的な安定感、献身的なマリアンナさんが内面的な安定感だった様に幼女ポジションに対する清楚お姉さん同士を明確に描き分けられていた事に注目すると……これは意外と少ないんだよね。
姉物だと元気やクール2~3:柔和1辺りの割合に落ち着くし、生粋の清楚お姉さんは作画にも役者にも敷居が高いから、この構図を取る作品は自ずと限られるからね。
そう言う意味では、良い幼女と清楚お姉さんの組み合わせが好きな人には御勧めな一作と言えそうだね。 女性が多い世界では彼女等が刀の切れ味を通さないアーマーナイトで戦う国が最強という整合性から一人一人がやたらと強かったけれど。
皆が柔和という超バフは有ったけれど、良くも悪くも御都合主義を縛りプレイしていた感の有る生真面目過ぎる世界観だったよね。
彼は本当に女性を大切にしていたのか?
僕に言わせるとこの疑問が沸く人は現代の現世側の常識に当て嵌めて考えていないかとなる訳だけれど、まずサニアちゃんから見たシャンナさんとルミナスちゃんから見たルリスさんは、蛇姫様から見た小蔭ちゃんの様に仲の良い姉妹以上の関係に有る専属のメイドさんとして今まで来た訳だから 2話のシェリナさんや 7話のツリちゃんが言っていた様に一夫多妻が相場な女性人口の世界では同じ男性の側室として一緒に結ばれると言うのは一番穏やかな恋の形だよね。
勿論好みも有るとは言え、聡さんは中型種の女性の様な性格をしている訳だから、彼女等に合わせる分には割とどんな組み合わせでも行ける口だと思うな。
ラフィちゃんは文字通り救済されたし、あれだけの貢献をしたツリピフェラちゃんを拾わないのも木本差別な訳だから恋愛結婚のマリアンナさんも含めてこれは第7話であの動き方をしたサニアちゃんも確実に認めている筈だけれど、ルミナスちゃんは欲しい物は何でも自分の物にしようとするから彼に付いて来た感が強いし、シェリナさんと小蔭ちゃんは元来片方が聡さんと結ばれた時に自分が良い側室になれる様にと花嫁修業をして来た様に見えるから、彼がより権威の有る国の別の子を正妻として選んだ時に側室として迎えられる分には、自国とその国との仲が良ければそれ程抵抗は無いんじゃないかな。
それとこれも第7話からの推察だけれど、その辺りの事を考えて側室を選んだ彼が女性を大切にしていないと思われている節が有る事を彼女等が知ったらそれこそ逆にこちらの世界が4割冗談の見限って良かったわね*2とかの応酬に遭いそうだからね。
(この場合の6割本音が留まってくれた事への感謝なのは、ここまでのあの子達や他のツンデレキャラを良く見て来た人になら分かる事だけれど、作中での彼女等にそう言った発言をさせなかった事からは、ルビの振り方的に敢えて可能な小説らしい言い回しをしなかった事や初手だけだろうけれど王道に乗せようとした事も含めて別属性の人への配慮が感じられたよね)
もしも尖って見えたとしたら、それはサニアちゃんや小蔭ちゃんのD♭(レ♭基点)と楽し気で有名なG(ソ基点)が普通に並べると和洋共に不和する様な物でしょう。
ド基本のCの15にも1♯のG寄りの雰囲気が有るし、シェリナさんのB♭の反対側に位置する女性環境のEmが明るいGと同じ1♯に居る事を考えても、あの子達のD♭とセレーネさんのB♭mが居る5♭って言うのは、色々有った女性的な真面目と相性が良い様に割と使い手を選ぶやつだからね。
その点、向こうの彼女等に想いを寄せていた事から現世側では孤独を感じていたと考えられる割には最後まで柔和で居続けた彼は温厚過ぎる位に温厚なんだけれど。
最後の手紙に少なからず棘を感じたとしても、それは全てを推察していて愛情深い聡さんの事を考えたヒロイン達の言動による物だから、これはむしろ生意気だけれど筋を通すサニアちゃんとの相性から来た物でしょう。
実際、あの子達二人を両手に引いて着いて来させる事ができるのは「二人とも可愛い妹分なんだから尖った事を言わないの」とか素で言える彼位のものだろうし。
流れの中での発言や正確に言うための棘は多分に含まれていたと思うけれど主人公の彼が狙ってしていた事はむしろ大型種や熾天使へのフォローだったし、シナリオが作者の鏡なら、これの作者を音響で例えるとメジャー側つまりライト系は間違い無くD♭辺りだよ。
最終的には無帰還ENDを彷彿とさせるハッピーエンドだった訳だけれど、一般的な解釈ではそれも最後にはどこかで幸せを掴んでいてくれれば良いという未帰還END押しの人の親心的な共通項への理解から出て来た答えと読む所なのだろうね。
愛情深い彼の場合は、自分の事よりも彼女等の恋愛関係の自己実現を優先した事であの異世界に理解を示したと言った方が正しいのだと思うけれど。
ハーモニック・テイル1 スピリッツ・サイド 王道のA√ ~天界の姫君~ @kousatuzei_m
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