第7話 忘れられない恋 二
しかし、和紀は何もできない男の子ではなかった。
和紀は体育祭の実行委員として、全体の予算でクラスに割り当てられたものを管理したり、応援用の看板作りに使う備品の購入を他のクラスメイトたちに指示したりと、しっかりその役目を果たしていた。
「南沢さん、この看板、あとどれくらいでできそう?」
「うーんそうだなあ…。
細かい絵は描き込んであるから、後は背景塗って修正をしたらできると思うよ!
だからあと1日あればできるかな。」
体育祭の準備が進むにつれ、当初は心配だった理沙とのコミュニケーションも、和紀はしっかりとれるようになっていた。
また理沙の方も美術・家庭科系は得意らしく、応援用の看板だけでなくクラスの応援グッズなどを自分でも作り、またクラスメイトにもテキパキと指示していた。
そして体育祭本番である。和紀と理沙たちのクラスは優勝こそ逃したもののクラスは1つにまとまり、理沙たちが作った看板やグッズとも相まってクラスは最高の雰囲気になっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます