第7話 眠る前に見る夢。
今日はなかなか瞼を閉じる気にはなれなかった。
日々の忙しさの事を考えていた。
かなり息子にお手伝いをしてもらっているのに、何故こんなにも忙しいのだろう……。
しかも、どんどん部屋が荒んでいく。
勿論、元々の仕事が2週間分来ていることも関係していた。それだけでも追われている感は倍になる。
でも、それだけではないような。
うーん……。
あ!食事だ。
食事に追われているのだ。
朝食べるとすぐにお昼ご飯で、その後少しするとすぐに夕飯。勿論、毎度きちんとしたものを作っている訳ではなく冷凍食品も使うし買い置きもしてある。
それなのに……。
それなのに!!
今、猛烈に「仙豆」が欲しい!!
栄養満点、しばらく食べなくても良し!
更にワガママを言えるのなら、力仕事の人用やあまり動かない人用、子供用など分かれていてくれると助かる。腹持ち抜群!カロリーオフとかあれば尚いい。
あぁ、喉から手が出るほど私は「仙豆」が欲しい。
朝ごはんの時に「今日のお昼ご飯何?」とお昼ご飯の時の「今日の夕飯は何?」呪縛から解き放たれたい。
そんな事を思って悶々としていると、
時計の針はもう午前0時を回ろうとしていた。
それでも、その夢から逃れられなくて私はしつこく考え続けていた為に、瞼を閉じることが出来なかった。
そんな事も知らずにアーチ型の扉の向こうでは、
君が「遅い!」と言って既に私のことを待ってくれていた。
明日も君にとって
ゆるく優しく楽しい一日に
なりますように。
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