61th LAUNCH.

俺はガレージで新しい機体のコックピット乗り込んだ。


アリスの声が聞こえる。

『ではリリス、よろしく。』

『はい。お姉さま、マスターは私にお任せくださいね。』


しばらくするとリリスは言った。

『邪魔者はいなくなりました。

 

 それではマスター


 一緒に


 死にましょうか?』


まるで歓喜のような艶のあるリリスの声が響いた。機兵の眼がピンク色に輝いた。

俺は静かに頷いた。



「そうだな。」



「行くぞ!!」


ガレージの外にでる。機体が離陸する。

離陸の衝撃で周りの木々がざわめく。俺たちの出発を喜んでいるようだった。


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