54th The Day of Daybreak.

---アルカディアにて


まだ太陽も出ない早朝、俺は自分のガレージから寺へと戻っていた。寺に入ると広い御堂はシーンと静まり返っていた。俺は御堂の中程に行くとそのまますわった。


が昇り

鳥が鳴いて

昼になり

は暮れて

夜になった。


ずっと座っていた。その間、坊主は一度も来なかった。


深夜になった。


俺はそのまま寝床に行くこともなく御堂ですわったままだった。俺はすわったまま意識を失った。

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