13th Metal and Sky.

「どうだ!すげぇだろ?」


確かに、速くそして美しかった。過去にも色々なマニピュレーターでの動作を見てきたがこれほど美しい仕上がりを見たのは初めてだった。


「確かに。だが使いみちはあるのか?」

そういうと社長はため息をつきながら呆れた顔で俺の方を見た。


「そう言うな。ロマンだよロマン。お前の仕事にはゴツい手をつけておくべきだ。」

「それもそうか。」

「女モノの機兵でもあればハマるかもしれねぇがな。そんなもんはねぇな。」



少し間があった。



「自分で武器工場やっててなんだけどよ。いつか平和な時代がくればいいとは思ってんだよ。」

そういうと社長は外の空を見た。そして遠くを見ながら言った。

「よろしく頼むぜ、若いの。」


社長は

バシッ

と俺の肩を叩いて、別の方向に歩いていった。

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