11th Window Shopping.
今日は休日だ。食料もだいぶなくなったし買い出しに出ることにした。オンラインで買ってもいいのだが街に出るのは気晴らしにもなる。俺のガレージは山の奥にあり街に出るには下山しなければならない。もうだいぶ慣れたが少々不便だ。お気に入りの小型のクロカンに乗り込むと北西に向かって山を降りた。山道は木々が生い茂っており、空からは見えない。ウインドウを開けるとチチチ、、、と鳥の鳴き声がする。しばらく走ると山を降りて道に出た。このあたりは何もなく田園風景が広がっている。木と草の匂いが風にのって車内に入ってくる。そのまま道なりに走り続けること3時間、ようやく街に近づいてきた。俺はまず機兵の装備を調達するため、郊外の工場へ向かった。
なじみの工場に入ると受付のお姉さんに話しかけた。
「俺だ。社長はいるか?」
「はい。しばらくお待ちください。」
しばらくすると痩せた50過ぎのおじさんがでてきた。年季の入ったツナギは油でまみれている。あいかわらず手がゴツいな。
「おう。兄ちゃん、久しぶりだな。景気はどうだ?」
「ぼちぼちだ」
「そりゃいいことだ。今日は何が入用だい」
「消耗品とあと新商品があればみたい。」
「新商品か、そうだな。今、YAMOTOのマニピュレーターにいいのが出てる、あとシュルツの推進剤に新しいのが入った。電装はーーー後でカタログを見てくれ。」
そういうと社長は工場の方へ歩いていった。俺も後に続いた。
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