10th The End of the Mission.
ザザッ、、、
「お互い無事だったようね。」
リーダーのフィオナから通信が入った。
「おいおい。あんな旧式の戦闘機相手に負ける訳ねぇだろ。」
ガイモンの声だ。
あたりは薄暗くなってきておりオレンジ色に夕陽が指している。山々は黒く影になりはじめ、鳥の群れが何事もなかったかのように通り過ぎてゆく。
「詳細は追って連絡するわ。今日はこれにて解散ね。みんなお疲れ様。」
「ふぃー。帰ってビールでも飲むかー。」
そういうと2機はそれぞれ別々の方向に飛び去っていった。俺はしばらくあたりを見回した。ポツンポツンと敵戦闘機の墜落した地点から煙が立ち上っている。山中に落ちたもの、平地に落ちたもの、街に近いところに落ちたものもある。すでに軍用車らしきものが駆けつけており、アルカディアの兵士たちが忙しく墜落地点を行き来している。
「うまくいったんだ。」
俺はそうつぶやくとゆっくりと自分のガレージへと機体を進めた。爽やかな風が俺の周りをすり抜けていった。
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