4th The Team.
『お久しぶりです。元気にしていましたか?新しい依頼があります。』
マリアの依頼はいつも唐突だ。この前は朝方10時ごろだったし、その前は夜もふける時間帯だった。俺としては楽な仕事で儲かるとくればいつでも歓迎だった。特にマリアは他と違って気前がいい。
『今回は3機にて局地戦闘を行ってもらいます。敵残存兵力の掃討です。』
「なぜ3機なんだ?いつもは俺一人だったが」
『一つは今後、
いつも明確な指示を出してきたマリアには珍しい。神とも崇められるほどのAIでも分からないことはあるらしい。俺は少し突っ込んで聞いてみることにした。
「不確定な要素とはどういうことだ?」
『敵の増援が送られる可能性があります。』
なるほど。それは一大事だ。逆にこれまで敵の増援もほとんどなかったことが不思議に思えてきた。これまで敵の増援がなかったのはマリアが新人の俺をかばってのことだったのだろうか。
「分かった。それでいい。」
『よかった。
~~~
集合場所に行くとすでに2機の機兵とそのパイロットが待っていた。
「私はフィオナだ。よろしく新人クン。今回は私がチームリーダーを務めさせてもらうよ。」
「俺はガイモンだ。せいぜい足を引っ張るんじゃねぇぞ。」
合流早々に挨拶を済ませると俺達は現地へと向かった。
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