第51話 クジ

疲れがだんだんと出始める水曜日だ。

七菜美と付き合ってることは幸いにもクラスのほとんどの人が祝福してくれ、からかいなどはほとんどない。

1部男子からたまに鳥肌のたつような視線を感じるが、それにもだいぶ慣れた。


今は2時間目が終わり、休憩時間。


「今日調理実習だよね〜班を直前に決めるってどうなってんの?!」

「確かにな……直前はおかしいよな……」

「まー春樹は七菜美ちゃんと一緒だったらいいんだろうけど」

「そんなこと……ありありだ……」


やっぱりこのカップルにはいつもからかわれるんだよな……


休憩時間はあと2分となったところで、俺らのいる調理室に先生が入ってきた。


「はーい!みんないるかな?!……いそうだね!じゃあ、クジで班を決めてちゃっちゃとやろー!!」


相変わらずテンション高いな……

並んだ人から順に紙を取っていく。

俺の番になり、紙をめくる。

『6班』

紙にはそう書かれていた。

七菜美はどうだったんだろう……

そんなことを考えながら、6班の机に向かうと、七菜美とばったり会った。

おそらく奥の机に行くとこだろう……


「あ、ごめん邪魔だったか?」


そう言って道を開ける


「いや、私ここなんだけど……もしかして春樹も?!」

「うん!!やったー!!」

「あの〜お二人共仲がいいところ悪いのですが〜俺達もいるんで……」

「おっ!駿介と藤田さんも一緒か!!やったぜ!」


藤田さんとは体育祭の1件を通して、だいぶ仲良くなった。

仲良い人達ばっかりで最高の調理実習になりそうだ!!




~あとがき~

今回は次の話のための短めの話でした!

次回は甘い?!調理実習が待っているのでお楽しみに!

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