第7話 親友たちの優しさ

5、6時間目は午前と変わらずオリエンテーションだった。

その時間俺はというと、話している先生の方を見ているのだが、考えていることは帰ってからしようと思っているるメールの内容だった。


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時は少し戻りお昼休み。

昼食を済ませた俺たちは、いろいろ話をしていた。


「ねえねえ七菜美ちゃん!連絡先交換しよーよ!私基本暇だからいつでも連絡してね!」


「俺も坂石さんの連絡先欲しいな。交換してくれる?俺もいつでも連絡して大丈夫だぜ!」


「みんなの連絡先が交換できて嬉しいよ!じゃあ 連絡させてもらうね!今井くんもいいかな?」


若干上目遣いでいきなり話を振られた俺は、思わずキョドってしまった。


「も、もちろんいいよ!むしろウェルカムだよ!」


いちいちオドオドする自分が情けないと思ってたら、秋大が「気にすんな!」と口パクしてくれたので、少し気分は楽になった。


「私達からも連絡するから覚悟しといてね!」


「いつでも待ってるよ!」


坂石さんがそう答えると楓は俺の方を向き笑顔で頷いた。

恐らく連絡をしてもいいのか悩んでいた俺の事を察し、確認をとってくれたんだろう。

本当にこの2人には助けられるな……


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そんな事があり俺は今日帰って何でもいいから連絡をする!と、決めたのだ。


あっという間に今日の授業は終わり、帰りのホームルームも終わって下校の時間となった。

今日は係の仕事も無いので、坂石さんに

「バイバイ」

とお別れの挨拶をし、3人で帰った。


秋大と楓は付き合っているのだから2人で帰れば良いと思うのだが、俺に気を使ってくれているのかいつも3人で登下校している。

楽しいし、嬉しい限りだ。


2人に別れを告げ、家に入る。

キッチンから「おかえりー」という声が聞こえたので、「ただいまー」と返し、手洗いうがいをして自分の部屋に入った。


スマホを手に取り、いろいろ考えた上で出てきたメッセージを打ち込んでいく。


《お疲れ様。今日はお昼ありがとね。とっても楽しかった!良ければ明日も一緒に食べられないかな?》


周りの男子の目が怖いが、そんなものにおじけずいている場合ではないのだ!

メールの内容を何度も確認する。

下手したら小論文を書いた時よりも読み返したんじゃないか?と思うほど読み返した。

そして送信ボタンを押す。


夕飯を済ませて、部屋に入るとスマホにメールの着信マークがついていた。

アプリを開くと、坂石さんからメールが来ていた。


《お疲れ様〜 こちらこそ今日はありがとう!とっても楽しかったよ。明日もよろしくね!》


そのメールを見て、俺は1人で飛び跳ねていた。


そこから少しメールをして、幸せな時間を過ごしたのであった。


この気分の高まり様だと、あまり寝れそうにないな。そんな事を思いながら、布団に潜っていった。

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