第十四話 赤髪の男を探す男
柴田がアナテマに目覚めていた時、星崎竜斗の元に
『星崎竜斗君、お待たせしたね。君の舞台は整ったよ。今回はある男が君を殺そうとしている。その男の名は柴田剛。殺さなければ、殺される。話し合いは通じない』
「ちっ、ふざけんなよ。俺がお前の思惑通りに動くと思うか? 残念だが、その舞台は失敗だ」
『ふむ、そうか。なら君が知りたい情報は得られないが、それでもいいのかね?』
「お前っーー!?」
『知りたければ柴田剛を殺せ。もし殺せたなら君の弟を殺した者の名を教えよう。復讐のために必要だろ?』
「くっ、てめぇっーー!!」
竜斗はスマホを強く握りしめて、
弟を殺した者の名。竜斗はその人物を捜す手掛かりとして聞きたかった情報の一つだった。自然と殺意が沸いて、瞳には憎悪の炎を宿す。怒りから歯軋りした竜斗は手に持つスマホを地面に叩きつけようと手を振り上げて、そこで思い止まった。
物に当たった所で無駄な行為、「クソッ」と吐き捨てて
「・・・・・・わかった」
『賢明な判断だ。なら二人の殺し合う様を期待しているよ? 君が殺されたら復讐もできない。だから頑張りたまえ』
メッセージはそれっきり送られてくる事はなかった。スマホを乱雑に粗雑にポケットに入れる。苛ついている竜斗は近くにあったゴミ箱を蹴飛ばして八つ当たりをする。中身をぶちまけて、それに目をくれずに歩き出す。
「くそがっ!?
竜斗は添付されていた写真を確認した。イケメンで、如何にも陽キャグループのリーダーを務めている見た目。その相手が総府高等学校の制服を着ていることを知り、竜斗は苛つきから舌打ちをする。
相手がどんな奴でも竜斗は、襲い掛かってくるヤツを殺すと線引きしていた。人殺しに迷いはなく、もう既に何人も手に掛けている。その相手はどれも禄でない人間ばかりであった。その点は竜斗は罪の意識は薄い。
例え弟を殺した情報を手に入れるため、無差別にアナテマ使いを殺すつもりはなかった。そして今回も、相手に殺す意思があれば迷わない。
路地裏から出てきた竜斗は写真だけを頼りに柴田を捜索した。ただ闇雲に探しても簡単には見つからないだろう。
「総府高の制服か。この見た目ならこの時間に出歩いていてもおかしくないだろ」
竜斗は渋谷駅の周囲を目標の人物を探す。夜中でもテンションのおかしい人物が奇声を上げたり、酔っ払いの独り言など、騒がしかった。
人混みの中を人探しするのは困難である。それに
今度は総府高等学校の道程へ足を運んだ。
駅前と比較して、人混みや騒がしさは多少マシになってきている。竜斗は周囲に視線を走らせ、黒服や外国人といった如何にも怪しそうな人物が目に入る。
目標の人物を探していると、若くてチャラそうなキャッチが近づいてきて、声を掛けようと竜斗の顔を確認する。しかし、ホストっぽい見た目の竜斗に、声を掛けても無駄だと判断し、去って行った。
この場所もいないと思って、もう少し歩いてみた。
すると、周囲にいた人は徐々に別の場所へ移動し、急に人気が無くなってきた。
「ビンゴだ」
その場に竜斗一人残り、近くに柴田がいることを確信し、探していると、目的の人物を見つける。
柴田は怒りの表情で必死に誰かを探している様子。周囲に人気がないのも気付いていない。竜斗は柴田に近づいて声を掛けた。
「なぁ、お前が柴田剛でいいか?」
「は? い、いきなりなんだよ」
突然声を掛けられ、柴田はなぜ名前を知っているのかと、竜斗に不審な目を向けた。
「お前が俺を殺そうとしてんだろ?」
「ーーっ!? あんたが星崎竜斗ってやつか? あの野郎に言われて俺を殺そうとしてんのかよ!?」
「何言ってんだお前? つーかお前高校生だろ? 年上に対していきなりタメ口とか礼儀がなってねぇんじゃないか? まあいい。殺るってんならこいよ」
「ふざけんなよっ!? 殺されてたまるか!?」
柴田の右目が滅紫に発光した。相手がどんなアナテマを使うか、竜斗は観察する。すると、目の前のアスファルトに亀裂が走って、見えない力でアスファルトを砕いて凹む。それを見た竜斗は咄嗟にその場から離れた。
「あっぶな。危うく死ぬところだった。お前、まだ使い慣れてないだろ?」
「うるせぇ!」
柴田は殺されないために必死にアナテマを使い、次々とアスファルトを見えない力で凹ませる。
竜斗は一定の距離を保ち、回避しながら柴田のアナテマを分析する。
「重力か。いいもん貰ったようだが、使い手がそれじゃあ宝の持ち腐れだな」
「クソっ!?」
「悪いがさくっと終わらせるぞ?」
竜斗の右目が
轟音が当たりに響き、柴田は爆風で吹き飛ばされた。
「ぐっーー!?」
吹き飛んだ柴田は地面を転がって、全身を打ち付けて痛みが襲った。手を着いて、痛みを堪えながら、立ち上がる。頭に血が上っていた柴田は全身の痛みで一度冷静になった。そして、同時に柴田は思う。
このままでは本当に殺されると、恐怖感を覚えた。
「くっそーー、マジかよっ。マジで殺されて・・・・・・、ちくしょう! 殺されてたまるかよ!!」
柴田は今頃になって周囲に人がいないことに気付いた。この騒ぎで野次馬がいてもおかしくない。それなのに辺り静寂に包まれて不気味な雰囲気が漂っている。
「なぶり殺す気は無かったんだが、次で最後だ」
竜斗の腕が振るわれると、柴田の眼前に小さな爆発が発生し、それが徐々に大きくなる。真面に食らえば柴田は死ぬ。
このまま死ぬわけにもいかないと、柴田は直感的に目前の爆発に対して、重力を発生させる。すると、爆発が起こる前に重力で相殺させた。爆発は起こらず、その様子に竜斗は驚いた。
「マジかよ、そんなのありかよ」
「悪いけど俺も殺されるワケにはいかないんだ」
柴田の右目が滅紫に発光し、今度は狙いを外さず、竜斗に向けて重力を発生させた。咄嗟に竜斗はその場を離れようとするが、右腕が重力に巻き込まれて押しつぶされる。
「あっぐ、て、テメェーー!?」
竜斗は膝を着いて、重力で押しつぶされた右腕がピクリとも動かなかった。痛みで眇めた竜斗は柴田を睨む。
しくじったと思い、柴田を殺す算段を立てるが、このままだと難しいと判断した。一度出直そうと考えた。
「俺は殺されたくないんだ。わ、悪いけどお前をーー」
竜斗は口の端を上げて、目の前で爆発を連発されると、煙で竜斗の姿が視認できなくなる。ヤバいと思った柴田は煙を払おうと、重力で掻き消す。しかし、竜斗の姿はもうそこには無かった。
「くっそ、あいつ逃げやがったのかよ!」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
柴田が襲われた翌日の放課後。
豊は朝登校してから、ずっと柴田から殺意の籠もった視線を向けられてうんざりしていた。放課後まで特にアクションは無かったため、声を掛けられる前に早々教室を出ようと、立ち上がった瞬間に柴田が立ちふさがる。
拳を強く握りしめて、今にも殴りかかってきそうな勢いだった。
「おい、ちょっとお前校舎裏まで来い」
柴田の怒気を含んだ声、殺意の視線、全く心当たりがない豊は辟易していた。
ただ、その態度にはおおよそ予想は付いていたし、豊は朝から柴田から感じる力に気付いていた。
柴田の言葉に返事すると、柴田は背を向けて言う。
「付いてこい」
柴田のあとを付いていく豊。二人が教室を出て行くと、直ぐにクラス中はざわつき始めた。今から喧嘩が始まるのかとか、柴田が一方的に殴るんだろとか、好き勝手に話していた。
そして茜だけ、二人が今から何をしようとしているのか察しがついていた。慌てて立ち上がると、驚いたゆいが声を掛けてきた。
「ちょっと、あかねっちどうした?」
「え? あ・・・・・・トイレに」
「なになに? あかねっちが行くんならもも行くよー」
「べ、別に大丈夫だから。直ぐ戻ってくるから」
茜は急いで二人を追いかけるが、別クラスの女子に声を掛けられたり、教師から声を掛けられたり、なぜか今日に限って邪魔をされて茜は焦燥感に駆られていた。
一方、校舎裏まで来た豊と柴田は対峙していた。
柴田の瞳は殺意と怒りの色を帯びて、直ぐにでも襲ってきそうな雰囲気を出していた。対して豊は気怠げで柴田の視線にも意に介さず、つまならそうな顔をしていた。それが余計に柴田の神経を逆なでさせた。
「お前なんだろ!?」
「俺が何をした?」
「俺を殺すように命令したんだろ!?」
「知らん」
「お前っ!? とぼけるんじゃねぇぞ!?」
「はぁ・・・・・・仮に俺だった場合どうするんだ?」
「やっぱりお前がっ!? テメェ!?」
人の話を聞かずに柴田は勝手に豊の仕業だと早とちりする。豊は呆れて言葉を失うと、柴田の右目に幾何学模様が浮かび、滅紫に発光する。重力で豊を膝に付けて押しつぶそうと考えての行動。それにいち早く豊の右目が雪色に発光し、重力が発生する前に柴田は凍結した。顔は憤怒の表情のまま固まっている。
一瞬で片が付いて豊は無表情で、柴田を何の感情も無い視線を向け、このまま氷をバラバラに砕いて柴田を殺す。殺意を向けられ、殺すつもりで襲って来たなら容赦なく殺すつもりである。それが例えクラスメイトでも豊には関係なかった。
「・・・・・・」
だから躊躇無く豊は氷を砕こうとしたーー。
その瞬間に空から何か落ちてきて、豊の目の前に着地した。
「お願い豊やめて! 柴田君は
「・・・・・・」
目の前には、右目を亜麻色に発光する茜の姿。
ただし、頭部には猫耳とお尻から尻尾が生えている。
初めて見る茜のアナテマに豊はポカンとしていた。その姿はどうみても猫のコスプレをしているようにしか見えない。
その姿を目の当たりにして、殺す気が失せた豊は氷を溶いた。
憤怒の表情だった柴田は、いつの間にか目の前にいる猫耳の茜を目に映した。
「・・・・・・は?」
困惑を浮かべた柴田は状況が呑み込めてなかった。一体自分は何をされたのか、なぜ茜がいるのか、なぜ豊は何も変わらず立っているのか。柴田の脳は疑問で埋め尽くされる。
ただ柴田は一瞬だけ豊がアナテマを使う瞬間を目にしていた。それは柴田の事を殺そうとしていた。それを茜が止めた。
そこまで推測した柴田は、再び怒りの感情が沸いて、拳を握りしめ、殺そうとしていた豊を睨み付けた。
「おまっ、俺を殺そうとーー」
「柴田君、それは違う」
茜の声に遮られ、柴田の視線が茜へ向く。最初は意識してなかった柴田だったが改めて、茜の格好を目にして徐々に怒りが収まる。
猫耳はピンと立って、尻尾を膨らませていた。茜の感情がそのまま猫耳と尻尾に物語っている。
シリアスな雰囲気が一瞬にして霧散し、柴田は怒る気も失せる。
豊は既に二人に眼中になかった。
「あ、茜、な、なんだよその姿ーー」
「う、ウチの事より豊の話! 柴田君は豊に殺されるって思ってるんだよね? でもそれは勘違い。柴田君にも
「・・・・・・」
「だから豊は柴田君を本気で殺そうとは思ってない。わかった?」
「・・・・・・なんであいつの名前」
柴田は茜から説明された
「俺は先に行くぞ」
あとは二人に任せようと踵を返すも、茜に手首を掴まれる。
「ちょっと待って豊、話はまだ終わってないでしょ。豊に聞くけど、柴田君を殺すつもりだった?」
「・・・・・・俺は殺意を向けられたから殺そうとしただけだ」
「お前っーー」
「柴田君」
「・・・・・・くそ」
「要は殺すつもりはなかった。そういうこと。で、なぜ柴田君はそう思ってたの?
「いや、違う。俺は星崎竜斗ってヤツに狙われて、殺されそうになった。それでそれを命令を下したのはお前だって書かれてた」
柴田の視線が豊へ向き、怒りを露わにする。
「その人って豊の知り合い?」
「赤の他人だ」
「それじゃあ全部
軽く酷い事を言う茜だが、豊は気にした風も無かった。
「・・・・・・ああ、そうかよ。取りあえず分かったよ。ただお前を信用したワケじゃない。仮に俺を殺そうとしただろ」
柴田は凍り付けにされて実感はないが、豊の言葉からそう捉えても間違いない。殺人未遂を起こしている。
「とりま、大事にならなくてよかった・・・・・・」
安堵した茜は猫耳がぺたんと閉じて、尻尾はしなしなになる。
「それより、茜、それは一体何だ? コスプレか?」
「へぇ!? いや、こ、これは、こ、コスプレじゃないし!? う、ウチのアナテマだよ」
「じゃあ茜もそうなんだ。だから榎園なんかと一緒に・・・・・・」
「もう用が済んだら行く」
豊はそろそろ焦れて、その場から離れた。
「あ、豊。ありがとね」
茜にお礼を言われて、特に返事もせずに豊は校門へ向かった。
そして豊は校門を出た所で眉を顰めた。
いつもなら紗瑠が真っ先に豊の気配に気付いて、声を掛けてくるはずが、彼女は珍しく見知らぬ男と会話していた。
「まさかこんな場所で冷血の女王と出くわすとは思わなかったぜ」
「なに貴方? 私を殺すつもり?」
「いやいや、別に俺は不要な殺し合いはしない主義なんだ。でもあんたはどうなんだ? 噂は聞いてるぜ。アナテマ使いなら近づくヤツを容赦なく殺すってな。特に男なら。そっちがそのつもりなら悪いが俺も抵抗させて貰う」
茶髪に染めたホスト風の男と紗瑠が険悪ムードで、お互い物騒な事を口にしていた。
「私だって無駄な事はするつもりはないわ。だけど、私と豊に害するなら私は容赦なく、殺すわ」
「無駄な事? じゃああんたはーー」
豊は、ここでも起こっている二人の面倒事に巻き込まれないように横を通り過ぎた。もちろん、紗瑠の視界に、豊が映って、ホスト風の男を意識から外して豊に駆け寄った。
「ちょっと豊、私の事置いて行こうとしたでしょ?」
「・・・・・・取り込み中だろ?」
「アレより私は豊と一緒にいることが大事なの。それとも嫉妬してくれたの?」
「・・・・・・」
急に態度が変わった紗瑠を目にしたホスト風の男。さっきまで会話していたはずが、もう眼中になかった。それに少し驚きつつ、ホスト風の男は紗瑠の横にいる豊へ視線を向けた。
「これは驚いたな。冷血の女王が男と一緒にいるとは。ということはお前も関係者か?」
豊は面倒くさそうな顔をして、この場から立ち去りたかった。なぜ今日はアナテマ関係のトラブルが起こるのかと、うんざりしていた。
「お前も俺を殺しにきたのか?」
「おいおい、年上に対してタメ口とか、どんだけ礼儀になってないヤツが多いんだ。それはまあいい。俺はお前らを狙ってるワケじゃない。不要な争いなら避けたいしな。んで、お前ここの生徒だろ? 柴田剛ってヤツ知ってるか?」
さっき殺そうとして人物の名を聞いて、豊は辟易した。
要は目の前のホスト風の男が今回の騒動の一因となる。その件は豊の中でもう解決している。
「お前が星崎竜斗だな」
「・・・・・・なぜ俺の名前を? 俺を狙ってるのか?」
竜斗の質問には答えず、豊は話を続けた。
「あいつに殺す理由があるなら好きにするがいい。ただ
「・・・・・・あの少年を殺す理由はないが、・・・・・・ただ別の理由はあった」
「なら勝手にしろ」
話は終わりと豊が歩みを進めると、竜斗は豊の背を見つめて考えた。異様な雰囲気といい、アナテマや
不要な殺しはしない主義。柴田に殺す意思がないなら、竜斗が狙う理由はなくなる。私的な理由で殺すのは目覚めが悪いと思っていた。
それに少し会話を交わして、豊が嘘をついているようには思ってなかった。
(ーー冷血の女王と一緒にいるのが気になるな)
数多のアナテマ使いが紗瑠を狙って、容赦なく殺し、周囲から冷血の女王と呼ばれるようになった。特に男を毛嫌いして、近づく男は情け容赦なく排除してきた紗瑠が男と一緒にいる。
竜斗は豊に興味を示した。
「ちょっと待ってくれ」
「・・・・・・」
「ねぇ豊? 今日の夕食何がいい?」
竜斗に呼び止められ、豊は立ち止まる。隣の紗瑠も立ち止まるが、竜斗の事は視界に入っておらず、豊に何が食べたいか聞いていた。
「今度はーー」
「今日は豊の好きなものを作ろうと思ってるんだけどどうかな?」
豊が振り返って言葉を紡ごうとしたら、紗瑠は話を続けてきて言葉が途切れた。一度豊は横にいる紗瑠へ視線を向け、少しだけ黙ってくれと言い放つ。彼女は口を閉ざして、不満なご様子。
「用があるんなら早くしてくれ」
「・・・・・・お前、赤髪の男を知らないか?」
「・・・・・・」
豊の眉が跳ね上がるのを竜斗は見た。
「ビンゴだな。何か知っているような顔だ。その赤髪の男の事を教えて欲しい」
「俺もその男を探しているが、赤髪、それしか情報はない」
「お前もそいつの復讐って事か?」
竜斗の瞳の奥から憎悪の炎を宿している。それを感じ取った豊は答えた。
「別にそうじゃない。俺の知り合いが狙われている。それを阻止するために探してるだけだ」
「そういうことか」
竜斗はこれからの自分の行動について少し思案した。
闇雲に赤髪の男の情報を追ったところで、徒労で終わる可能性が高い。
昨夜の腕に関しては、特に竜斗は気にしていなかった。というよりは既に完治していた。それは竜斗の知り合いに頼んだ結果だった。
また振り出しに戻ることとなったが、竜斗に思わぬ幸運で、豊達と出会った。
もしかすると豊達と行動すれば、赤髪の男と出会う可能性も予感していた。
そこまで考えて、今後の方針が決まった。
「お互い情報交換するために連絡先教えてくんないか?」
「・・・・・・」
本来なら断っていた豊だが、彼も同じように赤髪の男を探している。闇雲に探すよりは協力者を得た方が良いと判断し、竜斗と連絡先を交換した。
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