第10話 植物と話しができる人

人間は植物と話ができるのでしょうか?

今回はH・Kさんという人の逸話を書いてみます。

H・Kさんは I Q190という天才物理学者であり、また農業指導者として全国を回られて素晴らしい成果を挙げてきた人です。


H先生はあるリンゴ農家から「樹につく虫をクスリを使わないで何とかしてくれないか」という切実な依頼を受けたといいます。

(リンゴは虫がつきやすく無農薬で作るのは大変難しいと言われています。)

そこで H 先生は農園を見て歩きその中から一本のリンゴの樹を選び、両手でひしと

抱きしめて「どうか、他の樹に虫がつかないように(”ここだけに”)虫を集めてくれませんか」と、その樹に ”ほおずりしながら” お願いしはじめたというのです。

” ほおずり " や " 抱擁 " は、他の樹すべてにも敢行しました。

それをH先生は3年間、真剣に、毎日、続けたというのです。


ほおずりをはじめて3年目、精も根も尽き果てたときにも、しかしながら成果は何もありませんでした。


それから2年後のことそのリンゴ農家から「先生、すぐ来てください」との連絡を受けた先生は、一本のリンゴの樹を見て深い感動に身が震えたといいます。

広々としたリンゴ園の中の、まさにその樹だけに、虫たちが吸い寄せられていたのでした。


今では、植物が H 先生に出会うといっせいに振り向き、あるいはカラダを揺らしてあいさつを交わしてくれるそうです。


世の中には本当に凄い人がいるものです。


話は変わりますが、ある実験のことを書いてみます。

植木鉢を二つ用意してそこに植物の種を蒔きます、そして一方の鉢には”ありがとう”

とか感謝の言葉などを毎日話かけるのです。

そしてもう一方の鉢には”ばかやろう”とか罵詈雑言を毎日浴びせるのです。

他の生育条件は全く同じにします。


その結果、罵詈雑言を浴びせた方の種はほとんど芽を出さなかったそうです。

もう一方の種は元気に芽を出して順調に育ったそうです。


いずれ人間は植物とも話ができるようになるかもしれません。





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