第7話 このゲームの先にあるものは? その3

前回ゲームは更新されると書きました。

では更新されたらどうなるのでしょうか?

それは私の貧困な想像力ではとても描けるものではないのですが、それでもヒント位にはなるかと思うので書いてみようと思います。


そもそもキリストは最後の審判と言っていますが、最後の審判というものがあるのなら最初の審判もあったはずなのです。

アメリカ・インディアンのホピ族の伝承によればこの世界は3番目の世界だと言っています、としたら過去に2回は審判があったはずです。

そして審判の度に世界は更新されてきたのです。


先ずは前回の審判の前と後ではどう変わったのかを旧約聖書の言葉を借りて書いてみます。


 「バベルの塔が造られる前、原初の人々の心は通じ一つだった、ゆえに人々の願い は神に届いた。それが神を祭るということ」

また

 「彼らは互いに話す必要が無かった、何もせずとも思いは伝わった、それこそが

 原初の力」

とあります、これはどういう意味かというと原初の人々はテレパシーでコミュニケーションをとっていたらしいのです。


 「バベルの塔が造られたころ、人々は知識、技術、社会を得た、それが独立した意 識を生む、人にとっての進歩をし、同時に人は一つだった言語を失い通じ合う心を

 失った。一つ一つの声はもう神へと届かない」

また

 「かつて人々は一つの言語を持っていた。人々は天に届く塔を造ろうとした。

 神は人々の言語を乱し、人々は各地に散って行った。一つの言語を忘れて」

とあります。

旧約聖書にある一つの言語とはテレパシーのことです、それを使えなくなった人間はコミュニケーションの手段として言葉や文字を作ったのです。

テレパシーを失った人間は通じ合う心を失い独立した意識、つまり自我が生まれたのです。

つまり前の世界と今の世界ではコミュニケーションの方法が根本的に変わったのです、言葉や文字は不完全なものゆえに時に誤解や間違いを生じる事があるのです。

それは、世界の在りようを根本的に変えました。

                              つづく

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