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「言ってくれればよかったのに」

そんな言葉が聞きたくて

過去の話をしたんじゃない

わたし独りでがんばったの って

そういう話をしてるだけ


じゃあ訊くけれど　もしあの日

わたしが助けを求めたら

あなたはすぐ来てくれたわけ？

ほら そうやって　逃げるじゃない


たすけて　助けて　たすけてよ

いいでしょ たまにはこうやって

聞こえるように叫ぶのも



「わたしはたよりにされてない」

いや なぜあんたがそこで泣く…？

話す相手をまちがった

こっちが泣きたい気分だわ


じゃあ聴くけれど　なんだって？

そんな無茶ぶりされたって

必ず行けるわけじゃない？

気持ちの話をしてるんですが


助けて　たすけて　助けてよ

こうなることが見えるから

私は心を押し殺す



どいつもこいつも口ばっかり

だからわたしは死にたくなる


今日も笑顔の裏側で

こころがひっそり病んでゆく


わたしが　わたしでいるための

「たすけて」の一言が

言えなくて

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