006:暁雨、早朝に川原を散歩する(6)
「
どたどたと廊下を走る音がして、ガラッと乱暴に
日ごろ、いくら言うても嫌がって、本家の
「どっどどど、どっ……どない、したん……それ⁉︎」
そこまで
しかし今は令和二年です。
もはや
そやのに、こいつと来たら。
「そいつ何や⁉︎ 写真見たえ⁉︎ Webで……! 坊……そいつ何⁉︎ 川で抱き合うてる写真が! ネットに! あぁああ……」
言葉にならへんようです。しかし言いたいことは分かりましたね。
「抱き
「放っとけへんような奴なんか⁉︎ 放っとけへん美人が川に何匹いてんのや‼︎」
いきなり
ぽかんとして座したまま見上げておりますと、
こんな奴やったか……?
ちいとも知りませんでした。
「落ち着け。何を
なんかお前にそこまで
したな。すみませんでした。
「こっち来て」
強く
その、半分しかあれへん男の寝てる、布団の枕元に。
「こいつ……何や」
「俺も知りたいわ」
ユミちゃんが川で見つけたんで、
手短に、かつ誤解がないよう、さっさと伝えました。
何で俺がどうのこうの言われなあかんのや。自分かて、
もう知ったこっちゃありませんよ。
知るか!
急な
それは相手も同じやったということですね。
だってこいつと来たら全然、
まあそんな
今は言い
「写真て何や。そないなもん
「今は誰でもスマホ持ってて、何かにつけ写真
「何でそんな悪いことするのや」
「悪いことやない。そんなつもりでやってんのやないんや。そやかて、困るさかいに……。坊、皆の見てる前で
「
「
自分がどうにかするていう口ぶりで、
「こいつ、本家に置くんか」
もう何か決まってるとでも言うように、えらい
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