第4話 東京といえば夜景

28階のベランダで缶ビールを飲みながら夜風にあたる

私にとって東京という街を体感する、1つの場所となっている



長いこと一緒にいても

彼の過去については聞いたことがなかった

ましてや、大学生のときの話はなぜか話題から避けた


ただ今日という日を生きたかった



「ここから見る夜景が好きなんだよねー」

「わかる。俺も。」

そう言って私を抱き寄せる


もうすぐゴールデンウィークだからといって、彼の予定を聞いたりしない



できるだけスマートに

できるだけ飽きられないように

そのことばかりを考えながら行動をしていた






「かわいい」

「ほんと可愛いよ」


一通りのことを終えて

鏡だらけの部屋で私たちはすぐ眠りについた

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