終節

『善』

 そしてその生徒は先生にも聞いてまわった。いじめを認知したうえで何か行動を起こしたか、または行動を起こそうと考えたかについてである。そしてだいたい半分の先生がはいと答えた。そして数人の先生は罰せられた。

その生徒はいじめられていた状況を楽しんでいた。それは虐げられることが好きなわけではなく、最後に痛い目に合う奴らのことを考えると笑いが止まらなかった。その生徒は人をもてあそんでいた。そしてその余裕がある程に助けなど何も求めていなかった。その善意が実際にいじめを止めることだけに向いていた先生からすれば行動を起こさずとも収まっただけのことであった。しかし一部の先生の先生の善意がはたしてどこを向いていたのか、それを確かめる手段はもうない。


『戯』

そして全ての騒動が一通り収まった後、その子供は罰せられた。その子供はいささかやりすぎたようだった。

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人で遊ぶことが一番の kana @umihimekaho

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