三節
『偽』
戦争で罪を犯した者たちにも家族や子供はいた。そして多少の迫害はあった。しかしながらイメージを損ねたのは敵対的に誰かが悪事を働いたからではない。しょうがないことである。
とある高等学校に罪を犯した政治家の子供が通っていた。そして徐々に嫌がらせに合うようになった。知らぬ間に教科書が落書きされてたり、靴がごみ箱に捨てられたりした。しかしその生徒はそれについて罰を与えることが出来なかった。自分から見えないところでの行為であり誰に危害を加えられたのか分からないからである。まぁ大方の予想はついていたであろうがあえて追及もしなかった。そして徐々にその所謂いじめと呼ばれる行動はエスカレートしていき、最早学校中で知らないものはいないほどとなっていた。そうしたある日いじめをしていたものの一部に罰が与えられた。恐らく誰かがその行為に及んでいる場面を目撃したのであろう。第三者であってもいじめは全てその子供の物に対した悪事であった為、被害を受けた本人でなくとも罰があたえられたのである。そうしたら徐々にいじめは減っていった怖気づいたのだろう。そして初めていじめの加害者に罰があたえられてから一ヶ月位たった頃、そのいじめは完全になくなった。
そうしたらそのいじめられていた生徒は全ての生徒に自分のいじめに加担したかどうかを聞いてまわった。
結果としていじめを働いていた生徒は全員罰せられた。嘘をついて罰せられたものが大半だろうが結果としてはあまり関係のないことであった。
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