第58話 世界中の誰よりも
彼女は暗くなった病院の広場から
ここにいると時間を忘れてしまい
事故の後遺症で苦しんでいる
彼が事故にあって意識不明と聞いた時は、この世の終わりではないのかというほど彼女は
やはり自分は
でも彼女の事を思うと自分の気持ちを素直に表に出すことなど出来なかった。
しばらく茫然とした状態で
空から降る雨が少女のその頬を濡らしていく、その中に一人立ち尽くす彼女の涙もまるで誘発されるように溢れ出てきた。
突然、雨が止んだかと思うと視線に赤い物が現れる。
それは彼女の頭上を
「
「・・・・・・」
「えっ、どうしたんだ・・・・・・」なにか憎まれ口でも言い返してくることを予測していた
「私・・・・・・、本当に心配したんだ。心配していたんだよ。
「有難う……、俺は大丈夫だよ。もう普通に生活出来るくらいに回復してきた。それに俺はお前の事も忘れてないしな・・・・・」ちょっとだけ
「本当は私だって
「そんな事は解かっていたさ・・・・・・・、お前の気持ちも、お前が俺の事を忘れる筈がない事も・・・・・・、俺は
「うれしい・・・・・・私も大好き!でも・・・・・・」
「でも・・・・・・?」
「やっぱり、お前って言うな・・・・・・!」彼女はあのCM以上の笑顔を見せた。
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