心の循環
目を瞑り、まず少しずつ息を吐き出した
澱んで底に溜まっていた熱は
溜息になって溶けていった
それから、澄んだ清浄な空気を
ゆっくりと胸一杯に吸い込んだ
そのうち腐敗しそうになるものは
吐く息に託してしまおう
どうか、この冬の冷たさで
浄化されますように
そんな祈りを込めながら
北風と共に歩く道
心を循環させる
落ち葉を踏みしめながら
大丈夫、まだ呼吸できている
大丈夫。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます