心の循環

目を瞑り、まず少しずつ息を吐き出した

澱んで底に溜まっていた熱は

溜息になって溶けていった

それから、澄んだ清浄な空気を

ゆっくりと胸一杯に吸い込んだ


とどめすぎると

そのうち腐敗しそうになるものは

吐く息に託してしまおう

どうか、この冬の冷たさで

浄化されますように


そんな祈りを込めながら

北風と共に歩く道

心を循環させる

落ち葉を踏みしめながら


大丈夫、まだ呼吸できている


大丈夫。

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