何もないという幸せ
何もなく一日が過ぎていくという
その当たり前のことが
どれだけ幸せなことだったか
平らかに進む日々の中では気づけなかった
当たり前の中に
どれだけの奇跡があることか知る由もなく
当たり前を贅沢に使い続けていた
悲しみのその先にある哀しみを
こうして知ることで
何もなく過ぎていくことの幸せを
今
何よりも求めている
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