揺れながら
何とか踏ん張れそうだと
思ったそばから
ヘナヘナと力が抜けていく様な
自分の輪郭がぼやけてきそうなのを
何とか焦点を合わせて
わたしの形状記憶能力は
自分で考えていたよりも
ずっと劣化が進んでいた様だ
ああ、それでも
どれだけ時間がかかろうとも
熱の抜けきれない身体を
起こして水を飲む
細く落ちていく清流に
次の呼吸を繋ぐ
どくんどくん、と鼓動の音がする
揺れながら
揺れながら
それでも
こうして
今
生きている
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます