我慢と沈黙

結局、いつも黙り込む方なのだ

ぶつけられたものを

投げ返していてはキリがないのと

酷く疲れてしまうから


それが良いとも思わないし

納得している訳でもないけれど

終わりのない応酬は

気持ちを殺していくばかりで


耐えきれずに思わず吐き出した一言に

” そんな大きな声を出すな ”と

返されて固まる。コレガ オオキナコエ?

すーっと底冷えしていく心


それなら他に何が言えようか

どうすればいいと言うのだろう

それでも尚、自分を押し通すには

わたしは疲れすぎている


沈黙の布団にくるまって

行き場のない痛み

独り、醒ましていく


それを弱さだと責めないで欲しい

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