考えること、忘れないこと
終戦記念日と言われても
わたしは戦争を知らない
残されている映像や記録
体験された方々の話でしか
祖母から戦時中や戦後すぐの話を聞いた
母の妹二人は
進駐軍のジープに轢かれたのがもとで
命を落としたという
そういう時代だったと
淡々とそれでも
その日がくると
繰り返し祖母は語るのだった
今はその祖母も母もいない
戦争は今でも
地球上のどこかで繰り返されている
戦争が終わって
平和になったはずの日本だけど
自然災害の数々や
今年は未知のウイルスまでが加わって
闘いは終わらない
それでもいつか
この日々も
そうであって欲しいけれど
こういう大きな哀しみがあったことを
重ねられてきたことを
考えること、忘れないこと
せめて、そう思うのだ
せめて
そう自分に言い聞かせて
生きていきたいと
思うのだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます